ネガティブな感情に寄り添いましょうと言われるが…
今回は「感情に寄り添う」についてです。
よく引き寄せのお話では、
「自分の感情に寄り添いましょう」
と言われますよね。
特に、悲しみ・怒り・落ち込みなど、ネガティブな感情に寄り添うようにと勧められます。
しかし中には、
「寄り添おうとは思ってるけど、なかなかうまくできない」
という方もいるかと思いますので、そのような方の参考になれば嬉しいです。
「寄り添う」は2種類ある
まず、私は「寄り添う」ということを2種類に分けています。
①共感する
②承認する
①共感するとは、例えば誰かが悲しんでいるときに、
「わかる、悲しいよね。私も悲しいよ」
というふうに、相手の悲しみを理解・共有している状態のことです。
共感するの他には、賛同する、同調する、味方する、といった言い方もできるかもしれません。
②承認するとは、
「私にはその悲しみはわからないけれど、あなたが悲しいのだということはわかるよ」
という状態です。
相手の悲しみに共感はしていないものの、だからといって否定したりせず、相手が悲しみを感じているのだという事実を受け入れています。
共感も承認も、どちらも「寄り添う」と言えると思います。
しかし時と場合によって、どちらをしてほしいのかって異なりますよね。
誰かに「わかるよ」と共感の言葉を言われたときに、
「あなたに何がわかるんだ。私はただ『そうなんだね』と承認してほしいだけだ」
と思うこともあると思います。
逆に「そうなんだね」という承認をされても、
「そうなんだね…って何?私はちゃんと『わかるよ』って共感してほしいのに…」
と思うこともあります。
共感一辺倒でも承認一辺倒でもなく、両方を使い分けることが大切です。
「共感のみ」だとうまくいかない
さて、
「自分の感情に寄り添うことができない」
という方のお話を聞いていると、以下のような場合が多いです。
まず、自分が悲しいと感じる。
次は「わかるよ、悲しいよね」と自分の悲しみに共感しようとする。
しかし、
「いや、でもこの程度のことで悲しいって…?
悲しまない強い人だっているのに。私、こんなことで悲しむべきではない」
…といった反発する気持ちが生まれてきてしまう。
反発する気持ちを抑えてなんとか共感しようとするけれど、反発はやまない。
ついに疲れてしまって、
「がんばっても自分の気持ちに寄り添えない…(共感できない…)」
となる。
これは「悲しみへの共感一辺倒」になっている状態です。
がんばって「自分の悲しみ」に共感しようとしつづけるのではなく、
「悲しむべきではないという反発」のほうを承認してみてください。
「私は、こんなことで悲しむべきではないと思っている」
「悲しいことは認めるが、その悲しみに共感はできない」
というふうに。
こう言うと、
「えっ、ちゃんと共感してあげなくていいの…?」
と思うかもしれませんが、先に書いたとおり、必ずしもいつでもどこでも共感することが良いこととも限りません。
・私は悲しい
・私は悲しいと感じるべきではない
↑相反するようですが、どちらも自分の気持ちですよね。
ここで片方だけに「わかるよ」と共感しようとするのは、片方だけに肩入れしようとしているとも言えます。
そうして片方に肩入れすると、もう片方が「こっちも認めろ!」といわんばかりに、以前より激しく反発するようになります。
「悲しい」だけの肩を持つと「悲しいと感じるべきじゃない」が反発するので、
「自分の悲しさに共感しようとしても(悲しいと感じるべきじゃないという気持ちを激しく感じてしまい)できない」
となります。
逆に「悲しいと感じるべきではない」だけの肩を持つと「悲しい」が反発するので、
「無理やりポジティブでいようとしたら(悲しさが激しい主張をしてきて)余計に些細なことで傷つくようになった」
となります。
このような状態になったときに大切なのは、どちらか片方の肩を持ちつづけることではなく、どちらにも肩入れしないことです。
どちらが良いか悪いかで判断するのではなく、両方ともの気持ちをただ「そうだね」と承認してみてください。
しっかりと両方を承認すると、どちらか片方が、
「ちゃんと認めてもらえたからもういいや」
と納得して消えていきますので、相反していた気持ちがひとつに統合されます。
もちろんときには、
「わかるよ、悲しいよね」
と自分に共感することで気持ちが楽になる場合もありますし、その場合はそれでOKです。
共感と承認、どちらか一辺倒にならず、うまく使い分けてみてくださいね(*^^)v
ちなみに、こうして自分に共感したり承認したりすることを、引き寄せでは「自愛」と呼ぶこともあります。
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自分の感情に寄り添うとは、
①共感する
②承認する
共感のみに偏らず、承認もすることが大切です。
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