観念を変えるのは、難しい?
今回は観念についてのお話です。
引き寄せの法則とは「観念が現実になる」という法則です。
であれば、
「現実を変えたいのであれば、まず観念を変える必要がある」
ということ。
(「観念を変える」というのは「ブロック解除/信念の書き換え/認識の変更/設定の変更/立ち位置を変える」などとも表現されることがありますが、すべて同じ意味です)
ここでおそらく誰もが、
「でも、観念を変えるってものすごく難しいんじゃないの?」
と思うのではないかと思いますので、ここについて詳しく説明していきます。
感情や思考を変えるより、はるかに楽
私は「観念を変える」というのは、みなさんが思っているほど難しいことではないと思っています。
変えるのにかかる時間や労力には個人差がありますが、少なくとも、
「感情や思考を変えようとするのに比べれば、観念を変えるほうが絶対に早くて簡単」
ということは断言します。
引き寄せがなかなかうまくいかないという方を見ていると、
「観念ではなく、感情や思考を変えようとしている」
という方がとても多いように感じます。
本当は悲しいのに、無理やりに「ウキウキワクワクしていなきゃ!」とポジティブな気持ちでいようとしたり、強引に前向きに考えようとしたりなどです。
「観念を変えるだなんてなんだかすごく難しそうだし、それに比べれば感情や思考を変えるほうがまだ楽なのではないか」
という思いから、難しいほうを避けて感情・思考を変えようとしているのかもしれません。
しかし先ほど断言したとおり、感情・思考を変えるのに比べれば、観念を変えるほうが絶対に簡単です。
なぜ観念を変えるほうが簡単なのか?
そもそも人間の脳というのは、
①観念
↓
②観念に則った感情
↓
③観念に則った思考
↑こうなるようにできています。
たとえば「私はダメな人間だ」というネガティブな観念があるとします。
その場合は、
①ネガティブな観念
↓
②観念がネガティブなので、それに則ってネガティブな感情が出る
↓
③観念がネガティブなので、それに則ってネガティブな思考が出る
というふうになります。
「ネガティブな観念があるのに、なぜかポジティブ感情やポジティブ思考が出てくる」
ということはありません。
これはもう、脳の構造がそういうふうにできている以上は、気合いや根性では変えることのできない部分です。
例えるなら、
「ひまわりの種である以上、種からはひまわりの芽や花しか出てくることはない。
なぜかバラの芽が出てバラの花が咲くことなど、構造上ありえない。
どんなに気合いを入れても根性を出しても、バラに変えることはできない」
というのと同じようなものです。
「ネガティブな観念からはネガティブな感情・思考が生まれる」
というのは絶対のことで、ここを変える方法は今のところありません。
そのような方法がないため、ほとんどの方は、
「無理にポジティブな感情・思考をしようとしても、辛くて途中で挫折する」
となります。
しかし、途中で辛いと感じること・挫折することはある意味で良いことだと思います。
無理やりなポジティブ感情・思考を強引に続けると、身体にも精神にも相当の負担がかかりますので、何らかの病気や障害に繋がってしまうこともあります。
途中で辛くなってやめるというのは、脳が自分を防衛しようとしているからです。
強引に自分に鞭を打って続けるよりは、やめたほうがまだマシではないかと思います。
観念を変える方法はたくさんある
「ネガティブな観念からはネガティブな感情・思考が生まれる」
この脳の仕組みを変える方法は今のところありませんが、
「ネガティブな観念をポジティブな観念に変える」
という方法ならば、既にいくつも存在しています。
コーチングやカウンセリング、認知行動療法…などなど、他にもいろいろな方法がいろいろな人の手によって編み出されています。
こうした方法によって観念をポジティブなものに変えれば、
①ポジティブな観念
↓
②観念がポジティブなので、それに則ってポジティブな感情が出る
↓
③観念がポジティブなので、それに則ってポジティブな思考が出る
↑こうなります。
「ポジティブでいなければ!」と思わずとも、観念が変われば自然とポジティブな感情・思考になります。
こちらは例えるならば、
「ひまわりの種は捨てて、新しくバラの種を買って植えた。
であれば、バラの種からはバラの芽が出てバラの花が咲くのが必然」
という感じです。
観念を変えることは、短期的な自己投資
もちろん、観念を変えるためにも多少の時間や労力は必要ではありますが、このときにかかる時間と労力に対しては、
「短期間の自己投資である」
というふうに考えてみてほしいです。
ここで、
「観念を変えるのに時間や労力をかけたくない。
だから観念は変えずに感情・思考だけを変えよう」
というふうにならないでほしいな、と思います。
それはまるで、
「バラの種を買いに行くのに時間や労力をかけたくない。
だからひまわりの種からバラの花を咲かせよう」
というようなもので、結局はバラの種を買いに行くよりも、はるかに時間や労力のかかるほうを選択してしまっています。
(このように、無意識とはいえ困難なほうを選択している人に対して、引き寄せでは「あなたは叶わないことを叶えている」と言うことがあります)
余計な時間や労力はかけたくないと思うのであれば、だからこそ観念を変えることのほうを選択してみてください。
引き寄せに取り組んでいる方たちを見ていると、
「観念を変えるということに対して、実際以上にとんでもない時間と労力がかかると思い込んでいる方が多いようだな」
と感じます。
もちろん最初に言ったように個人差はあるのですが、私はしっかりと取り組めば1週間前後で何か変化があるのではないかと思っています。
5年も10年もかかるようなイメージを抱いているかもしれませんが、いくら個人差があるとはいえ、そこまで長期間人間の観念が変わらないなどということはさすがにないだろうと思います。
対して「ひまわりの種からバラの芽を出そう」という取り組みは、5年経っても10年経っても実を結ぶことはありません。
実際に、5年、10年の間引き寄せジプシーを続けているという方も、中にはいらっしゃるのではないでしょうか。
そのような方が思い切って観念を変える作業に取り組んだとき、
「あまりにもあっけなく変わったので拍子抜けした。
こんなに早く変われるなら、もっと早くにやればよかった」
と仰ることもよくあります。
これまでやったことのないことは、最初はどうしたって怖いものです。
「思っている以上に大変だったらどうしよう…」
と避けたくなるお気持ちもわかりますが、おそらく、
「いざやってみたら、恐れるほどのことではなかった」
と思うはずですので、ぜひ観念を変える作業に取り組んでみてください。
観念を変える作業がどのようなものかについては、以下の講座で詳しく解説していますので参考にしていただければ嬉しいです。
感情や思考を変えようとするのに比べれば、観念を変えるほうが絶対に早くて簡単。