充足を見ると、うまくいく?
今回は「充足を見る」についてのお話です。
願望実現の話になると、充足を見ることでうまくいく、と語られることもあるのですが、
「充足を見るってどういう意味?なんでそれをすると願望実現するの?」
と不思議な方もいるかもしれませんので、私なりにご説明していきます。
充足を見る前に、以下の絵を見てください
ではではまず、有名な「ルビンの壺」をご覧ください。
いきなり何やねんと思われそうですが、ままま、そう言わずどうぞ~。
黒い部分に注目すると、壺に見えます。
白い部分に注目すると、向かい合った横顔が見えますね。
ちょっと、壺を見ようとしたり横顔を見ようとしたりしてみてください。
見ようとしたほうが見えますよね。
では次は、横顔と壺を両方同時に見てください。
…と言われても、これはできないと思います。
どっちかが見えればどっちかは消えますね。
そう、人は2つのものが存在していても、見ようと思った片方しか見ることができません。
あなたが横顔を見ているときにも、あなたの目の前に壺は存在しています。
しかしあなたには、その目の前の壺を見ることは決してできません。
人間の脳って、絵を見たときだけではなくいつでもどこでもこのように働いています。
充足を見ることは、不足の視点を持っている以上できない
今あなたが「願いが叶わない」と思っているとします。
これは「現実が充足していない」と思っているということですよね。
不足していると思っている、その不足を埋めたいと思っている。
でも実はすでに、本当はあなたはもう充足をしています。
こう言うと、
「いやいや、充足なんてしてねーよ!どこに充足なんかあるんだ!!」
と思うかもしれませんが、それは、あなたが「ない」という視点に立って物事を見ているため。
「これは横顔だ、絶対にそうだ」
とかたく信じている人に、
「実はあなたの目の前に壺があります」
と言っても、
「いやいや、絶対にねーよ!どこにあるんだよ!」
となるのと同じです。
「間違いなく不足している」
とかたく信じ「不足」という視点からものを見ている人には、
充足を見い出すことはできないんです、充足が目の前にあっても知覚できなくなります。
では、あるはずの充足をちゃんと知覚するためにはどうすればいいの?というと、単純です。
充足を見ようとすればいいだけです。
横顔しか見ることのできない人が壺を見るためにはどうすればいいのか?
というと、「壺を見よう」とすればいいだけですよね。
同じように、充足を見たいのであれば「充足を見よう」とするだけで充足は見えてきます。
ということで、自分や自分の生活の不足部分ではなく、充足部分を見ようと意識してみてください。
充足を見ると意図すれば、今見えないものが見えてくる
「いやいや、ということで充足を見ようとしてねと言われても、具体的にどうすればいいんだ?」
というと、これは…そうですね、ただ単に「ある」ものを「ある」と認めていったり、
なんか好きなこと・楽しいことをやろうとしてみたり、
「嬉しいな~」と感じたときに、その嬉しいな~という気持ちを大事にする…という感じです。
嬉しい楽しいと感じたとき、人ってそれをわりとサラ~ッと流したりします。
「きゃー、好きな芸能人がテレビに出てる、かっこいい!」
というときあなたは充足を感じている(充足を見るができている)のですが、
こういうときってそれが充足だとかあんまり感じないですよね。
わりと当然のこととしてサラリと流して、
「それよりこの問題をどうしよう、足りない足りない」
とそっちに意識を集中しがちです。
ではなく、普段はないことにしてるような充足を意識して見てみてください。
意識しないだけであるわけですから、見ようとすれば見えますよ。
おそらくは、あなたが今思っている以上に多く。
これが「充足を見る」です。
充足を見るとは、今あるもので満足しろということではない
充足を見る、と聞いたとき、無理にポジティブに考えようとする方もいるのですが、そこまでしなくて構いません。
ポジティブシンキングというのは、
「コップに水が半分しかないと思うのではなく、半分もあると思いましょう」
みたいなヤツですね。
「この芸能人かっこいいー!」
というのと同じように自然に、
「わー、半分もあってよかった!」
と思えるのであればそれで良いのですが、
「う、うぐぐ…半分しかないけど…ここで半分もあると思わねば、半分もあることに感謝せねば!」
というのは充足を見る、をやっているわけではなく、不足を見ながら充足だと思おうとしているだけです。
「この絵は横顔だけど、この横顔を壺だと思いこまねば!」
みたいな感じですね、それは壺を見ていることにはならないです。
こういうときにはただ、
「コップに水が、半分ある」
とだけ思ってください。
半分しかないではなく、半分もあるでもなく、半分ある。
ただ半分あるので半分あると思う、というだけです。
それまでは上半分の空の部分を見て「水がない!」と思っていたものを、
下半分を見て「水があるな」と思えただけで十分です。
これだけでも「ない」ではなく「ある」を見ていることになりますから、ちゃんと充足を見る、をやったことになります。
充足を見るというのは無理に前向きに考えなさいとか、
いまあるもので満足しなさい、というものではありません。
充足を見るうちに、実際に現実が充足してくる
最初は慣れないかもしれませんが、そうして充足を見ることによって、
「あぁ、今まで気づかなかったけど充足はこれほど私の近く、私の中にあったのか」
みたいに考えが変わっていくと思います。
そして、そのようにあなたの視点が不足から充足に変わってくると、
今度は徐々に不足している部分を見る・感じるのが難しくなってきます。
そのうち何かの拍子にガッと一気に、脳が不足を知覚することができなくなることもあります。
そのように急に不足を知覚できなくなったとき、
「突然、この世には充足しかないと気づいた」
といった感覚に陥るかもしれません。
(ただ、必ずしもなにかの拍子に一気に視点のズレが起こるとは限りません。ずっと緩やかにズレていく方もいます)
こうなればしめたもんです、あとは本当に、充足の方向に現実が変わっていきますよ。
あなたが充足を見る以上、潜在意識は不足した現実は作れない
「私は不足している」という認識を持っている以上は、
潜在意識があなたに見せるもの、実現するものは「不足している現実」でしかありません。
けれどあなたが「私は充足している」という認識を持った以上、
潜在意識はあなたのその認識に従い、充足しているものを見せ、充足した現実を作るしかなくなります。
認識や観念、信念を現実化するのが潜在意識の仕事な以上、そうするしかない。
充足していると認識しているのに不足が訪れる、ということはありません。
それは「横顔だと認識しているのに壺が見える」ということですが、これは無理ですよね。
さすがの潜在意識にもそんなことはできません、認識しているほうしか見えないし実現できないです。
多くの方が、
「現実が充足したら充足していると思おう」
と考えています。
けれどこれは、
「壺が見えたら壺を見ようと思おう」
です。
先に壺を見ようとしない限り、現実に壺が見えることはありません。
同じように、充足を見ようとしない限り、現実に充足が見えてくることはありません。
現実に望むものが出現したら見よう、ではないです。
見ようと思うから望むものが出現する、です。
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