潜在意識の力を使うため、悟りを目指す必要は一切ない

バラ

 

潜在意識を使いこなすには、悟りに近づかねばならない?

 

今回は「悟り」についてのお話です。

といっても、

「悟りを開き、潜在意識の力を使いこなせるようになるためにはどうすればいいのか?」

というようなお話なわけではなくて、

「悟りを開こうとしなくとも、潜在意識の力は使えるし願いは叶うよ~」

というお話です。

 

 

潜在意識の力を使うため、悟りの世界を目指す方もいるが…

 

このサイトを読んでくださっている方から潜在意識に関する質問をいただくことがあるのですが、

「執着を捨てないと、潜在意識の力は使えるようにならないですよね?」

「私はこれこれこうで、煩悩が強くて…これでは潜在意識は味方してくれないですよね?」

といった質問が多く、

「うむむ、どうも、

『潜在意識の力で願いを叶えるためには、今より悟りの境地に近づかねばならない』

という固定観念を持っている方が多いのかな?」

と感じることがあります。

なんというか、

 

①今の私はレベルが低い状態だ。

②けれどなんとかして自分のレベルを上げて、もっと悟りの世界に近づくことができれば、

③潜在意識が願いを叶えてくれる。

 

という順序で考えて、自分のレベル上げを頑張ろうとしている方が多いようだぞ?と。

 

 

潜在意識の話を読んでいるうち、なんだか悟りを意識してしまう

 

なぜこう考える方が多いのかというと、潜在意識の話の中でよく、

「執着を捨てるとうまくいく」

と言われることが原因のひとつかなと思います。

そう言われるとついつい、

「そうか、私はまだ執着がひどいから…もっと煩悩から離れた悟りに近い状態にならないとダメなのか…」

という気持ちになってしまうのではないのかな?と。

 

 

あと、ネットには願いを叶えたという方の体験談もたくさん載っているのですが、

そういった方のお話って、まだ叶えていない方が読むとなんだか妙に謎めいて聞こえてしまうんですよね。

読んでいるとなんとなく、

「自分とは違う世界を知った人が、自分には理解できないすごいことを話してる。

この人たちの言うことが理解できるレベルにならないと、潜在意識は使いこなせないのか…」

というような気になってしまい、

「なんとか頑張ってこの人たちのレベルまで到達できれば…!

もっと執着を捨てて…もっと高いレベルの世界に行ければ…!

そうすれば潜在意識の力をうまく使えるようになる!」

と感じてしまうのも無理はないかもしれません。

 

 

そうして、

「より清らかに、より賢く、より高いレベルの境地に…」

と、なんとなく「悟り」のようなものを目指しはじめる方が多いように思います。

さすがに、

「私は、完全なる悟りを開く!お釈迦さまと同じになるんだ!!」

とまで思っている方は少なそうですが、でも漠然と、

「潜在意識の力で願いを叶えるためには、今より悟りの境地に近づかねば…なんだかうまくいかない気がする…」

という固定観念を抱えている方が多い印象です。

ただ、この固定観念はむしろ捨てたほうが、潜在意識は願いを叶えてくれやすくなります。

 

 

悟りに近づくと、むしろ潜在意識は仕事をしなくなる

 

「潜在意識の力で願いを叶えるためには、今より悟りの境地に近づかねばならない」

少し言い方を変えると、

「今より悟りの境地に近づけば、潜在意識が願いを叶える」

ということですが、この言葉はよくよく考えるとちょっとおかしな言葉です。

 

 

「私は、この願いを叶えたい!」

というふうに、ああしたい、こうしたいと思考するのは執着です。

そして、悟りというのはそうした執着を捨てた状態のことですので、悟りに近づけば近づくほど「叶えたい」と思考することがなくなっていく…ということですよね。

つまり、

「今より悟りの境地に近づけば、潜在意識が願いを叶える」

というのは、

「今より願いを叶えたいと思考しなくなれば、潜在意識が願いを叶える」

と言ってることになります。

 

 

ここで、

「いやいや、願いを叶えたいと思わなくなったら叶わないじゃん。

叶えるためには最低限『願いを叶えたい』という思考は持ってないといけないんじゃないの?」

と思いませんか?

そう、叶えるためには最低限「願いを叶えたい」という思考は持っていないといけないです。

潜在意識は思考を現実化するのがお仕事なのですから、叶えたいと思考しなくなってしまったら、

「俺なにを現実化すればええのん、仕事ないで(´・ω・`)」

となっちゃいます。

引き寄せにおいて「叶えたい」という思考は、執着は、なくてはならない必須のものなんですね。

その執着を捨てて悟りを開いてしまっては、潜在意識が願いを現実化しようがなくなりますので、悟りを目指す必要はありません。

 

 

ではなぜ、執着を捨てろと悟りをすすめられるの?

 

「でも…だったらどうしてしょっちゅう『執着を捨てろ』って言われるの?

執着するなって、叶えたいと思考するな、そういう執着を捨てて悟りを目指せってことじゃないの?」

と疑問に思いますよね。

ただ、潜在意識のお話でよく言われる「執着するな」というのは、

「叶えたいと思うな、そういう気持ちを捨てて悟りに近づけ」

という意味ではなくて、

「『どうせ無理だ…あぁ、叶えたい、叶えたいよう…』と思考するな。

そういう思考は捨てて新たに『当然できるに決まっているから叶えたい』と思考しろ」

という意味です。

 

 

多くの方が「叶えたい」と言うとき、

「どうせ私には無理だけど叶えたい」

という意味で言っているんですね。

そうなると潜在意識は、

「おっしゃ、『どうせ私には無理』って思ってるんだから、無理にしてあげないと!」

となり、叶わなくなってしまいます。

なので、

「当然私には叶えられるので叶えたい」

と思う必要があります。

それならば潜在意識は、

「おう、叶うのが当然だと思ってるならその思考どおりに叶えないとね」

となり、叶います。

 

 

悟りをすすめる意味で執着を捨てろと言われているわけではない

 

「どうせ叶えられない」という思考が執着なのと同様、

「叶うのが当然だ」という思考も、もちろん執着です。

ただ、引き寄せではこの「叶うのが当然」という執着はどんどん持て、と推奨しています。

「必ず叶うと確信しなさい」

というふうによく言われますよね。

必ず叶うと確信しなさいというのは、必ず叶うと確固たるレベルで思考しなさい、必ず叶うということに確固たる強さで執着しなさい、ということです。

そういう執着が強ければ強いほどに潜在意識は強く働くのだから、ばんばん「確信しろ、確信しろ」と言って「必ず叶う」に執着するようにすすめています。

 

 

「執着を捨てろ」というのは、

「悟りを開いて叶えたいと思うことそのものをやめてしまったら叶わなくなるから、叶えたいという執着は持っていい。

ただし、『叶うに決まっているから叶えたい』という執着でなければ叶わないのだから、

今持っている『どうせ叶わないけど叶えたい』という執着のほうは捨てろ」

という意味であって、特に悟りをすすめているわけではありません。

 

 

潜在意識の力を使うには、悟り方より執着の仕方が大事

 

潜在意識の力で願いを叶えた方の体験談などを読むと、確かに謎めいて聞こえて、

「なんかの悟りの境地に行くとこうなるのか?」

と思うのも無理はないかと思いますが、彼らは執着を捨てて悟りを開いたからそうなったわけではなく、むしろ強い執着を持てた方たちなのではないかと思います。

「強く強く、叶えたいことは叶えられるという執着を持った」

とか、

「自分の望むものは既にあるという考え方に、ひどく執着した」

というふうに、ね。

「悟りに近づいたから、私などには理解できないすごいことを言っている」

というわけではなく、単に、

「私と執着のしどころが違うから話がかみ合わないんだな~」

程度に考えたほうが良いんじゃないかなと思います。

日常で、自分とこだわりどころが違う人と話してても話がかみ合わないことってありますよね、それと同じだと思います。

 

 

一度、

「潜在意識の力で願いを叶えるためには、今より悟りの境地に近づかねばならない」

という固定観念を捨てて、

「いやむしろ、私の願いが叶わないのは、悟りの境地に近づこうとするからじゃないのか?

いかに悟るかと悟り方を考えるより、いかに執着するかと執着の仕方を考えたほうがうまくいくかも…!」

と考えてみてください(*´ω`*)

 

 

潜在意識の力で願いを叶えるため、悟りの境地に近づこうとする必要はない。

 

 

執着について書いた記事は他にもあります。

ちょっと今回の記事とかぶってる部分もありますが、参考になさっていただければ嬉しいです↓

★執着してもいいのか悪いのか、一体どっちなの?★

 

 

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カテゴリ:引き寄せの法則 

管理人:岡野 真

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