潜在意識と顕在意識について(ちょっと前回のおさらい)
- 「爪を噛むのをやめたいな」と考える→顕在意識3%の力
- 気づかないうちに「つい」手が口にいっちゃう→潜在意識97%の力
- 綱引きすれば潜在意識が勝つので「やめたいと思ってるはずなのにやめられない」となる
って話を前にしました。
これを踏まえて「なぜお金持ちになりたいと思ってるのになれないか?」を考えると、
- 「お金持ちになりたいな」と考える→顕在意識3%の力
- 「どうせ私なんかになれるわけない」と考えたくもないのに「つい」考える→潜在意識97%の力
- 綱引きすれば潜在意識が勝つので「なりたいと思ってるはずなのになれない」となる
でしたね。
潜在意識の考えることは、どう決まってる?
それでは今日は、
「潜在意識が考えてることってどう決まるのよ?」
というお話です。
これは誰も、
「ようし、私は潜在意識下で○○だと考えることにするぞ!」
「さーて、これから○○を『ついつい』やっちゃおう!」
とか決めてやってないですよね。
「つい」やっちゃう・考えちゃうわけですけど、この「つい」ってそもそもなんで起こるの?について。
大きい要因の1つは、
繰り返しによる刷り込み
です。
最も大きく影響を受けるのは、親からの刷り込み
特に親からの刷り込みが多いのではないでしょうか。
もうここですでに、
「あぁ、そうそう。
小さいころから親にできない子だと言われてきたせいで自信が持てない…。
どうしても『つい』自分はダメな人間だと思っちゃう」
と思った方もいるはず。
こういうふうに幼いころから、
- これは○○である
- このときは□□するものである
- こっちは△△すべきではない
- あなたは○○である
…と繰り返し教えられて経験していくうちに、
最初は顕在意識で「そうかな?そうかも」程度だったことが、
どんどん潜在意識にまで刷り込まれていき、
- 絶対そうに違いないと思うようになる
- 頭では(顕在意識では)そう考えたくないのに、心(潜在意識では)そう思ってしまう
- ついそうしてしまい、やめられない
…となっていきます。
あ、でも時にはこういう刷り込みが役に立つこともありますよ。
たとえば、
「人を殺してはいけない」
とか、これ潜在意識にまで刷り込まれてないとヤバイですよね。
刷り込まれているおかげで、こいつムカつく!殺してやりたい!と思っても、
「でも、どうしてもそんなことできない」
ってブレーキがかかってくれるんですから。
でも逆に、全然役に立たないこともあります。
「私はダメな人間である」
こう刷り込まれていれば、どんなにそう思いたくなくても、
「でも、どうしてもそう思ってしまう」
となります。
こういうブレーキがかかっちゃうと、なにかに挑戦できないとか、
すぐ人と比べちゃって落ち込むとか、いろいろ出てきますよね。
(あなたはいまそうして悩んでいるはず)
俗に人間の取る行動で、
親の影響を受けていない行動は10%以下
と言われています。
これ怖くないですか?
100個の行動をしたとき、その中でちゃんと自分の意思でやっていることは、
10個以下しかないってことですよ!
残りの90個以上は、
- 親がいつも選んでいたほうを疑いもなく「そういうもんだ」と選んでいる
- お母さんならこっちを選ぶであろうというほうを選ぶ
- お父さんに嫌われずにすみそうなものを選ぶ
- お母さんがそっち選ぶんなら反対を選んでやるわ!(と結局親を基準にしている)
…などなど、です。
思い返してみてください。
普段あなたが考えていること・している行動…。
それ、過去に親から教えられたことがもとになってませんか?
ハッキリと「そうそう、これは親の影響でやってる!」とわかるものもあるだろうし、
自覚できないような小さなものなら、「緑色が嫌い」とかいうものもあるかもしれませんね。
っていうか緑色の話はこれ、私の話です。
親との仲が悪かったとき、緑色が嫌いでした。
見ると反射的に嫌な気分になるんです。
最初は単に「私、緑ってなんか好きじゃないんだよね」程度にしか思ってませんでしたが、
これをよくよく掘り下げていくと、
「私の母親が緑色が大好きだから、私は嫌い」
というのが理由でした。
緑色を見る
↓
母親を連想させる
↓
母が嫌い!
↓
じゃあ、母が好きな緑も嫌い!(と、間接的に母への嫌悪を表現)
の流れですね。
自分の意思で緑を嫌っているように思えて、実は親を基準にして、自分が何色を嫌うかを決定している。
さてさて…あなたの好きな色や、嫌いな食べ物はなに?
それ、本当に自分の意思で好いたり嫌ったりしてますか…?
メディアからの影響も多大である
あとは、メディアからの刷り込みも大きいんじゃないでしょうか。
毎日声高に、
「就職難・就職難!」
とかテレビでやったり雑誌でそういう記事を目にしてると、どんどん不安になっていくとか。
あなたはなんの疑いもなく、
「最近就職難だからさ~」
と口にしているかもしれないけれど、それってあなたが自分で最近の就職率とか調べて、
過去のデータと見合わせたりなんだりして、その結果自分で、
「ほう、今は就職難である!」
と結論を出したわけではないですよね。
「テレビが何度もそう言うから、そうなんだろう」
と決定している。
あなたの言動のもととなっているのは、メディア。
あ、あと女性に多いのが、
「婚活特集を繰り返し目にしたせいで、『結婚しなきゃ恥』と強く刷り込まれ、
結婚しないといけない気になって焦っている」
という方、これすごく多いです。
他にも周りから、結婚!結婚!いつ結婚するの?親を安心させてあげたら?結婚しないと老後は…などなど…、
こういう言葉を聞いているうちにどんどん不安になって、
「『つい』どうしても結婚のことで悩んでしまう」
とか、ね。
このようにして、繰り返し繰り返し言われた・経験したことが、
どんどん潜在意識にまで浸透していき、そして潜在意識は、
「ほう、オッケーそうなのね!じゃ、そう思おう」
と学習。
で、そんな学習されたが最後、「つい」やっちゃう・「つい」思っちゃうとなるわけです。
親とメディアだけじゃなくって、学校の先生とか部活の先輩とか、
そういうものもいろいろ影響してると思います。
「そんなん言ったら、影響されてない部分なんてほとんどないやんけ!」
と思いたくなるかもしれませんが、そう、実際ほとんどないんです。
これが潜在意識の力。怖いですな~。
潜在意識が何を考えるかは、「繰り返し」による刷り込みで決まる。
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