過去が変わった…潜在意識はそこまでできるの?
今回は「過去を変える」についてのお話です。
潜在意識の話を読んでいて、過去が変わったというエピソードを目にした方もいるかもしれません。
過去が変わったというのは、
「あの当時は辛かったけど、今となってはいい思い出だなぁ」
というふうに、過去に対しての「解釈」が変わったというわけではなく、本当に「物理的に」過去が変わったという意味です。
たとえば、
「車の中に置いたはずのないものが、なぜか車の中から出てきた」
「確かに参加したはずのキャンプの集合写真に、私がいなかった」
などです。
私が思うにですが、このように過去が変わったというとき考えられるのは、
①ただの勘違いで、潜在意識は関係がない
②潜在意識が過去の記憶の消去や改ざんを行い、その結果「過去が変わった」と感じている
のどちらかじゃないかなと思いますので、ひとつずつ詳しくお話していきます。
①潜在意識は関係していないパターン
まず①の
「ただの勘違いで、潜在意識は関係がない」
というパターンについてです。
先日、私が用事があって実家に行ったときの話です。
母がいるかと思いましたが、外出中でいなかったので勝手に鍵を開けて入りました。
で、私はフッと、
「そういや仏壇の引き出しの中って何が入ってるんだろ?」
ということが気になって引き出しを開けてみました。
中には数珠が入っていたのでなんとなく取り出して眺めたあと、引き出しに戻さずに帰りました。
その後母から、
「絶対にありえない話なんだけど、家に帰ってきたら仏壇の近くに…あ、あ、あ、あるはずのない数珠が置いてあって…!」
と連絡がありましたが、いや、スミマセン私がやりました…(;^ω^)
ことの顛末を知らなければ「過去が変わった」と信じ続ける
母からするとそれこそ、「数珠を置かなかった過去」から「数珠を置いた過去」へと変わったんじゃないかと思うような不思議な体験に感じたでしょうが、
実際には全然なんてことない話、潜在意識の力は関係ない話ですよね。
が、ことの顛末を知らなければずっと「過去が変わったに違いない」と思って生きることになりますし、
そのように、過去が変わったと思いこんだまま…という方もいるのではと思います。
これが①ただの勘違いで潜在意識は関係がないパターンです。
潜在意識が関係していて「過去が変わった」と感じるパターン
次に②の、
「潜在意識が過去の記憶の消去や改ざんを行い、その結果『過去が変わった』と感じている」
についてです。
まず人間って、しょっちゅう使う記憶と、めったに使わない記憶があります。
たとえば、毎日こなす仕事の内容。
これはしょっちゅう使う大事な記憶ですよね。
なので、いつでも簡単に引き出せる状態で脳内に保存されています。
それに対して、別に生きるのに必要のないどうでもいいような記憶は、なかなか引き出すことのできない状態で保存されています。
「貧乏だ」という認識があると、潜在意識は…?
ではそれを踏まえた上で、仮にAさんが「私は貧乏だ」という認識を持っているとします。
すると潜在意識は、
「そうか、これから貧乏になりたいのか。
だったら、過去に貧乏だったときの記憶が役に立つぞ!いつでも引き出せるようにしておこう」
というふうに判断しますので、過去に貧乏で苦労した…といった記憶はいつでも鮮明に思い出せます。
この状態でまわりのみんなから、
「あなたは5年前、これこれこんなふうに苦労してたことがあったよね」
と言われたとすると、Aさんは瞬時にその記憶を引き出し、
「そうそう、あのときは大変だった…」
となります。
認識を変えると、過去が変わった!?となる
しかしAさんが「私は金持ちだ」という認識に変えたとします。
すると潜在意識は、
「これから金持ちになるの?
じゃあ、過去の貧乏だったときの記憶なんて必要ないじゃん。
思い出す必要ないんだから、なかなか思い出せない場所に記憶を移動させちゃおう」
となります。
こうして潜在意識によって、過去に経験したことの記憶が奥深い場所に埋もれてしまうと、Aさんにとってはその経験がなかったことになります。
経験していてもそれを思い出せないのですから、経験していないのと同じことですよね。
この状態でまわりのみんなから、
「あなたは5年前、これこれこんなふうに苦労してたことがあったよね」
と言われたとしても、Aさんにはそのときの記憶がないため、
「え?みんなしてそう言うけど…そんなこと絶対起きてないよ…?
まさか、か、か…過去が変わった…!?」
となります。
①現在の認識を変える
↓
②現在の認識にそぐわない過去の記憶は、潜在意識によって消去や改ざんをされる
↓
③周りとの話に食い違いが起きたりなどして、「物理的に過去が変わったとしか思えない」と感じる
↑この流れですね。
潜在意識が変えているのは「物理的な過去」ではなく「過去の記憶」です。
ちょっと元も子もないような表現ですが、言っちゃえば「強烈な記憶違い」ですね。
さすがに、たとえに出したAさんほどの豪快な記憶違いとなるとそう多く起きませんが、たまに起きることは起きます。
(もっと些細な記憶の改ざんでしたら、日常的に誰にでも起きています)
人は記憶をもとにしてしか現実を見ることができませんので、本人に記憶違いをしているという自覚がなければ、物理的に現実の過去が変わったと感じるのも無理はないと思います。
過去が変わった!というときは、
①ただの勘違いで、潜在意識は関係がない
②潜在意識が、過去の記憶の消去や改ざんを行い、その結果「過去が変わった」と感じている
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