「優れたい、完璧でありたい」は本当の願いか?
今回は「本当の願い」についてです。
引き寄せで何かを叶えたいのになかなか叶わないというときは、
「私は完璧を目指して、願いを叶えようと頑張っているのではないだろうか?」
「でも、完璧になることは私の本当の願いなのだろうか?」
と疑ってみてほしい、というお話です。
人はときに、
「もっと正しくて優れた人間になりたい」
という理由で何かを叶えようとすることがあります。
叶えることで今よりも立派な自分へと、より完璧な存在へと近づけそうだからそれを叶えたい…と。
けれど私は、人が本当に望んでいることって、
「完璧になりたい」
ということではなくて、
「完璧じゃなくても受け入れてほしい」
ということではないのかな、と思います。
過去の何かの経験から、
「私は優れていなければ認めてもらえない」
「私は完璧でなければ受け入れてもらえない」
という学びをした場合、
①完璧でなければ受け入れてもらえないんだな
↓
②じゃあどうすれば完璧に近づけるだろう?
↓
③そうだ、これを叶えれば完璧に近づけそうだ
↓
④よし、ではそれを叶えよう
この順で何かを叶えようとしだすことがありますが、しかしこれだと仮に叶ったとしても、
「でもまだまだ完璧ではない、もっとすごい人がいる、もっと頑張らないと受け入れてもらえない」
となって、終わりなく何かを叶えるために努力しなければならない生活が続いてしまいます。
それが本当に心から望んでいる生活ならばいいのですが、たぶんそうした生活を望んでいる方よりは、
「本当は、完璧じゃなくても受け入れてほしい」
「完璧を目指して頑張るなんて辛くて嫌だ」
と思っている方のほうが多いのではないかと思います。
いくら頭(顕在意識)で、
「完璧を目指そう、そのために〇〇を叶えよう」
と思っていても、心(潜在意識)のほうは、
「そんなの辛くて嫌だ、それでは叶えても苦しい生活が続くままだ」
と反発する。
そのため願いがなかなか叶わなくなる…ということはよくあります。
本当の願いは、自分で叶える
ではどうすればいいのかについてですが、まずは、
「私は、完璧ではない自分のことを自分で受け入れていこう」
という気持ちを持ってほしいと思います。
「完璧ではなくても受け入れてほしい」
という自分の願いを、自分で叶えようとしてみてください。
こう言われると、
「いや、自分で叶えるんじゃなくて人に叶えてほしい、人に受け入れてほしい」
と感じるかもしれませんが、人は自分で「私は完璧でなくてもいいのだ」ということを受け入れていない場合、仮にどれだけ人から認められたり褒められたりしても素直に受け取ることができません。
ほんの束の間嬉しくなるだけでその嬉しさはすぐに消えてしまったり、ときには嬉しいどころか「なんの魂胆があって私などを褒めるのか」と不快に感じることさえあるかもしれません。
自分を受け入れているぶんだけしか人からの承認を受け入れることができませんので、まずは「自分で自分を受け入れる」ということに意識を向けてみてください。
何をどうすればいいのかがわからなくても、まずはとにもかくにも、
「私は私を受け入れるんだ、とにかくそうするんだ」
ということだけを意識して過ごしてみると、徐々に何をどうすればいいのかということはわかるようになってくると思います。
たとえば日常の中でふと、
「あ、別にここで無理してこういうふうに振る舞う必要ないよね?」
と気づいたりとか。
以前ほど「相手に嫌われるかも…」ということを気にしなくなってくるとか。
そういう何かしらの変化が起きて、自分で自分で受け入れることができるようになっていきます。
「自分を受け入れる方法がわかったらやってみよう」
ではなく、
「方法などわからないがとにかくやるんだ」
と思うと、あとから方法はついてきます。
「完璧でなければ」と思っている状態だと、視野が狭くなって見当違いなことをしてしまったり、間違えるのが怖くて行動できなかったり、人に頼れなかったりします。
けれど「完璧じゃなくてもいい」と思えると、視野が広まり柔軟性も出ます。
間違えてもいいと思えるので行動力も出ますし、人に頼ることもできるようになりますし、そういう変化のおかげで、これまで叶わなかった願いがあっさりと叶ってしまうこともよくありますよ。
あなたの本当の願いは、
「完璧じゃなくても受け入れてほしい」
ではありませんか?
その本当の願いを、自分で叶えてあげましょう。
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