願い事は「○○した」と過去形で唱えると良い?
今回は「過去形」についてのお話です。
引き寄せではよく、願い事は過去形で唱えると叶いやすいと言われます。
お金持ちになりたいという願い事があるならば、
「お金持ちになりたい」
ではなく、
「お金持ちになりました」
というふうに唱えると良いということですね。
ただ、
「そうやって過去形で言うのってなんか違和感があるんだけど…。
だって、まだなってもいないのに『なりました』ってヘンじゃない?」
と、願い事を過去形で唱えることに違和感を覚える方もいらっしゃるのではないかと思いますので、今回の記事でその違和感が解消されればよいなと思います。
過去形ではなく、普通に「○○になりたい」じゃいけないの?
まずは、なぜ願い事があるときにごく普通に「○○になりたい」と唱えないほうが良いのか?についてです。
なぜかというと、「○○になりたい」というのが「まだ○○になっていない」ということを意味してしまうためです。
たとえば、
「友達と映画を見に行きたい」
という言葉、これはまだ映画を見に行っていない状態のときにしか言うことのない言葉ですよね。
映画を見ている最中や、見終わったあとになって「見に行きたい」と言う人はいません。
「○○になりたい、やりたい」というのは「今は○○になっていない、やれていない」ということを大前提として使われる言葉です。
潜在意識は「願い事」ではなく「前提」を叶える
引き寄せの法則とは、その人の持っている「前提」が潜在意識の力で現実化するという法則です。
なので、「今は○○ではない」という前提を持っているのであれば、「今は○○ではない状態」が現実化されます。
「私はお金持ちになりたい、なりたい」
というふうに願い事を唱えるということは、
「私はいまお金持ちではありません、お金持ちではありません」
という前提を唱えているのと同じことで、言えば言うほど自分がお金持ちではないという前提を肯定し、強化していってしまうことになります。
自分はお金持ちではないという前提が強化されるほどに、潜在意識はどんどんお金持ちではない状態のほうを現実化しようと働き始めますので、
かえってお金持ちになりたいという願い事が叶いづらくなってしまう。
そのため、
「願い事を唱える際には『なりたい』という言葉を使わないように」
とよく言われます。
「でも過去形で願い事を唱えるって、違和感が…」
ここまでを聞いて、
「でもなぁ、だからって願い事を過去形で唱えましょう!というのもなぁ…。
なってもいないのに『お金持ちになりました!』って…それ違和感が半端ないんですけど…」
と感じる方も多いかと思いますが、
「私はお金持ちになったあとです」
という意味にとらえるのではなく、
「私はお金持ちになることが約束されたあとです」
という意味だととらえるとそこまで違和感はないのではないかと思います。
いま、
「え、お金持ちになることが約束されたって…私、誰とその約束をしたの?」
と思った方もいるかもしれもしれませんが、願い事を叶えるのはあなたなのですから、あなた自身と約束がなされたということです。
「すでに約束はなされたあとだ」という意味の過去形ととらえる
「友達と映画を見に行きたい」
というときに、
「私は友達と映画を見に行ったあとです」
というふうに過去形を使うと確かにヘンです。
行ってないのに行ったあとです!って、思いっきり嘘になってますから違和感すごいですよね(;^ω^)
ただ、
「私は友達と映画を見に行く約束をしたあとです」
というふうに過去形を使うことはありますよね、こちらは別に何もヘンじゃないです。
「友達と映画を見に行ったあとです」
というのは、「映画を見るということそのもの」をもうやり終えて過去のことになっている、ということですが、
「友達と映画を見に行く約束をしたあとです」
というのは、映画を見ることそのものはまだしておらず、しかしそのような未来がやってくるという「約束」はし終えてもう過去のことになっている、ということ。
同様に、
「お金持ちになること自体やり終えて、もう過去のことだ」
というふうにとらえて過去形で言うのではなくて、
「お金持ちになるという未来が決まったのは、もう過去のことだ」
という意味にとらえて言ってみてください。
そのような意味で「お金持ちになりました」と過去形を使えば、違和感は緩和されるのではと思います。
これでしたら、今現在はまだ願い事が叶っていないと認めつつ、かつ同時に今現在はもう叶っている、とも言っていますよね。
「まぁ確かにまだ映画には行ってないけど、でももう行くって決めたじゃん?
そう決まってるんだから行けるでしょ」
と、もう行くつもり、行く前提で話すのと同じく、
「まぁ確かにまだお金持ちにはなってないけど、でももうなるって決まったじゃん?
そう決まってるんだしなるじゃん」
と、もう叶うつもり、叶う前提になっていますので、潜在意識はその叶うという前提を現実化するため願い事は叶う、となります。
願い事を過去形で、ということにあまりとらわれすぎないで
あと、ここまで長々と願い事を過去形で唱えることについて語っておいてなんなのですが、
別に「願い事は過去形で唱えねばならぬ!」という決まりがあるわけではありません。
どうしても過去形に納得ができないという場合には、無理をして過去形で唱えなくとも良いと思います。
結局、願い事を叶えるうえでもっとも大切なことは何かといえば、
「叶うという前提に立っているか否か」
です。
過去形で唱えると良いと言われるのは、そのほうが叶うという前提に立ちやすくなるためそう言われているだけです。
なので、叶うという前提を持つ気のない人がいくら言葉だけを過去形にしても願い事は叶いませんし、
逆に、ちゃんと叶うという前提を持っているのであれば、過去形ではなく別の表現を使っても願い事は叶います。
何よりも大切なのは、叶うという前提である。
これを忘れないようにして願い事を唱えてみてくださいね(*^^*)
願い事を過去形で唱えるとき、
「本当にいま、願い事が叶ったあとなのだ」
ととらえるよりも、
「厳密にはまだ叶っていないが、叶ったも同然なので叶ったと過去形を使っている」
ととらえるとわかりやすく、違和感も少ないです。
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