潜在意識の話で出てくる「既にある」ってなに?
今回は「既にある」についてのお話です。
引き寄せや潜在意識について調べていて、
「既にある」
「もう叶ってる」
「叶った私になる」
とかいう言葉を目にすることがあるかもしれませんが、
最初は「??」となるし、その既にある感覚ってピンとこないものですよね。
なので私なりに、潜在意識の「既にある」という感覚を得るためにはどうすればいいか?
についてお話をしていこうと思います。
既にあるを知るために、時計を想像してください
みなさんが、既にあるという感覚がよくわからない原因のひとつとして、
「時間は現在から未来に向かっていると思っているから」
というのがあると思います。
逆に時間は未来から現在に向かってきていると考えるとわかりやすいと思うんですが、
みなさんが時間が現在から未来に向かっているという感覚を持っているのは、
時計の仕様のせいなんじゃないかなーといつも思ってます。
時計の文字盤が動く→既にあるものがやってくる感覚
時計の針は自分がいまいる時間…現在を指していますよね。
仮にいま針が12時を指しているなら、あなたは12時にいるということ。
で、この針(現在の自分)が刻々と1時に向かって動きますよね。
こうなると、
「自分が1時へ向かって動いている」
というような感覚…現在から未来へ向かっている感覚になりがちです。
でも、針は固定されたままに文字盤のほうが動くさまを想像してみてください。
針(現在の自分)はいつでも一か所に固定されたままで、絶対に動くことはありません。
で、文字盤のほうが刻々と回るところを想像すると、
「1時が自分のところにやってくる」
という感覚になりませんか?
この感覚が「既にある」を理解するために大切な感覚だと思いますので、よく想像してみてください。
既にある未来に合わせて人は現在で行動する
では、あなたは1時にAさんと会う約束をしていて、いま着替えたりと準備をしているところだとします。
これは「1時にAさんと会う」という未来がすでに決定している…決められた未来が既にある状態ですね。
針は動かず、文字盤が回って1時が自分のところへと近づいてきていると想像してください。
これは既にある未来を迎えるために、現在で準備をしているということですよね。
「現在でいろいろ準備をしているから、Aさんと会うという未来に行ける」
という感覚ではなくて、
「Aさんに会うという既にある未来が自分のところに近づいてきているので、それに合わせて現在で行動している」
という感覚を味わってください。
その感覚が、未来が既にあるという感覚です。
要領はすべて同じです。
1か月後に旅行に行くなら、その既にある未来が自分に近づいてきているので、
あなたはその未来を迎えるために、現在で旅行鞄を買うなどの行動に出だす。
半年後に月収を倍にするなら、既にあるその未来が自分に近づいてきているので、
あなたはその未来を迎えるために、現在で月収を倍するための行動を取り始める。
ここで「半年後に月収を倍とか無理だし」と思った方は今、
「半年後に月収が倍にならない未来」を既に決めたということ。
その既にある「倍にできない未来」が刻々と近づいているので、その未来に合わせた行動を現在で取ります。
既にある感覚が、月収のくだりでは感じられないときは。
おそらくはAさんと会う・旅行に行くまではなんとなく感覚として理解できたけれど、
月収の話になったとたんに感覚が伴わなくなった方がほとんどかと思いますが、
経験したことのないものに感覚が伴わないのは当たり前ですのでそれが自然なことです。
しかし、多くの方は月収のくだりで感覚が伴わなかったことに「それが当然」と思うのではなく、焦ってしまったのではないか?と思います。
なぜ焦ってしまったのかというと、
「既にあるという感覚が得られない限り、月収は増えない」
と考えたからではないでしょうか?
現在を変えない限り未来は変わらない…つまり、時間が現在から未来に向かっている、と考えたので焦ったのだと思います。
けれど、ここでは逆に未来が現在にやってきている、と考えているんでしたよね。
決めた未来がやってくるから、それに合わせて現在でやることが変わるわけですので、
「現在で既にあるという感覚を得れば、未来で月収は増える」
ではなく、
「未来で月収は増えると決めれば、その未来に合わせて現在の感覚が変わる」
です。
そう考えたときに「そうだ、未来に月収は増えるのだ!」という感覚が伴っていなくても構いません。
ひとまず「そう考えるようにしよう」と意識だけしてみてください。
既にあるという感覚は未来を決めたあとに伴ってくる
そしてそのまま、
「未来が現在にやってきている」
ということを意識して過ごしてみてください。
意識して過ごすと徐々に、
「あぁ、ほんとに時間って未来が現在にやってきてるんじゃん。
ほんとに、既にある決まった未来に合わせて現在で自分が動いてるじゃん」
という感覚が伴ってきます。
そこに感覚が伴うと、
「じゃあ、まだ経験したことのないことでもそうなはずじゃん。
経験したことがあるか否かで時間の流れが変わるわけないじゃん。
月収が増える未来だけはやってきませんなんておかしい、その未来だって既にあるほうが自然だ」
というふうに、徐々に現在で既にあるという感覚を得られるようになっていきます。
先に「月収は増える」と決定したので、ではその未来を迎えるためには現在で増えるという感覚を得る必要があるので得られるようになる、という感じです。
これが「現在で感覚を得たら月収は増える」だと、月収が増える未来が決定していませんし、
増えない未来が既にあるのに、現在で増えるという感覚を持てるようになる必要はないですよね。
なので、先に現在で既にある感覚を得ようとすると得られなくなります。
未来は暗いと決定している限り、潜在意識はそれを実現する
一番のネックは今現在、
「そんな未来が既にあるとは思えない」
という感覚が強いことだと思いますが、その従来の感覚は、
時間の流れをこれまでと逆に考えることで塗り替えることができますので、意識して逆に考え続けてみてください。
いま現在、既にあるという感覚が伴わないから未来は変わらないんだ…ではなく、
未来は変わると決めれば、いま現在で既にあるという感覚を得られるようになるのだということ、忘れないようにしてください。
潜在意識の力で夢を叶えた人はみな最初はやはり、この従来の感覚との戦いだったと思います。
従来の感覚を打ち破った人がそれぞれ、
「私はこんな感じでうまくやりましたよ」
とお話し、それがメソッドとなっているのですが、
これはそもそも打ち破れるという前提…できるという未来を決定したからこそ現在で生まれたメソッドです。
同じように、打ち破れるという未来を決定したうえで、
その未来を迎えるために現在でメソッドをやるというのであればよいのですが、
「このメソッドをやれば暗い未来を打ち破れるのだ」
という…現在を変えれば未来が変わるのだ、という感覚でメソッドをやると引き寄せ難民になってしまいやすいです。
最初に暗い未来を決めてしまっているので、潜在意識は現在でその暗い未来を迎えるための行動しかとらせてくれないし、
その状態でどのメソッドに取り組んでも「暗い未来を迎えるための準備」にしかならないです。
この点に関しては701式でこう言われていますね。
【起きた現実+効果があるメソッド→望む未来】
一見真実っぽく見えるのでこう取り組んでしまいがちですが 、
この公式を採用すると「叶わない」ループにハマります。私がそうでした。
望む未来へ辿り着くために「叶っていない現実」が絶対条件となります。
「叶っていない現実」大前提の世界になるのでいつまで経っても叶いません。効果が実感できるメソッドを見つける作業が始まります。
ただしどのメソッドを使っても上記の大前提がセットになってるので結局無意味です。
ゼロに何をかけてもゼロ、みたいな感じですね。
なので潜在意識の力で願いを叶えたいならば、
大前提としてもう叶っている・既にあると思う必要がある、と。
しかし既にあるという感覚がわからない、そう思えなくて困っているというのであれば、上に書いたように、
「未来が現在に向かってきている」
と考えることで既にあるという感覚が生まれてくると思います(*´ω`*)
既にあるという感覚を得たい場合、時間の感覚を従来とは逆にしてみる。
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