潜在意識の「他人はいない」という言葉は、どういう意味?

 

潜在意識の話によく出てくる「他人はいない」とは?

 

今回は「他人はいない」についてです。

他人はいない…だなんて、なんだかすごくおかしな言葉ですよね。

「潜在意識の話の中でよくそういうふうに言われるから、なんとなくそうなんだろうなーとは思ってはいるんだけど…。

でも、結局はなんなのかいまいちよくわからない…」

と思っている方も多いのではないかと思います。

そこでこの記事では、「他人はいない」とは具体的にどういう意味なのか?について詳しくお話していきます。

 

 

人は、潜在意識下の観念を通して他人を見る

 

ではでは「他人はいない」の説明のため、先日の記事に出てきたAさん~Dさんにもう一度登場してもらいましょう。

 

 

Bさんが「あんたはバカね~」と言いました。

それを聞いたAさんはBさんのことを、

「うわぁ、嫌味な人だなあ…」

と思いました。

Aさんの潜在意識下には、

「バカ=嫌味の言葉」

という観念があったからです。

 

 

けれどCさんはBさんに対し、

「そんなこと言って、ほんとは私のこと好きなんでしょ♪」

と思いました。

Cさんの潜在意識下には、

「バカ=相手への愛情表現のときに使う言葉」

という観念があるためです。

 

 

Dさんの潜在意識下には、

「バカ=自分のなにもかもを否定するすごく酷い言葉」

という観念があるので、Bさんに対して、

「よくも!こいつは絶対に許せない最低な奴だ!!」

と感じました。

 

 

このように、それぞれが自分の潜在意識下の観念をもとにしてBさんを見るため、Bさんが嫌味な人に見えたり、愛情を表現する人に見えたり、最低の人に見えたりします。

 

 

潜在意識下の観念を、投影していない他人はいない

 

Bさんは、嫌味な人であり、愛を伝えてくる人であり、最低の人です。

さて、ではこの中のどれが正しいBさんなのでしょうか?

Bさんの本当の本当の正体とは?

 

 

…というと、それは誰にもわからないですよね。

誰もが、自分の潜在意識下の観念を投影させてしかBさんを見ることができません。

「誰の観念も投影されていない純粋なBさん」

というのは、誰にも見ることがかなわない存在です。

 

 

嫌味なBさん、愛情深いBさん、最低のBさん、他にも、面白いBさん、卑屈なBさん、勤勉なBさん、怠け者のBさんなどなど、Bさんと接する人の数だけ「〇〇なBさん」はいます。

しかしどこにも、

「ただのBさん」

はいない。

そういう意味で「Bさんはいない(他人はいない)」です。

 

 

他人はいないと言っても、物理的にはちゃんといる

 

他人はいないといっても、本当に文字どおりそのまま、

「物理的に、この世には自分以外の人間はいない」

といった意味ではありません。

Bさんはいないと言っても、物理的にはちゃんと存在していますよね。

文字どおりにとらえると、

「絶対に他人はいるだろ、どういうこっちゃ」

となりますので、そうではなく、

「物理的には、他人はたしかにいる。

しかし、自分の観念が投影されていない他人はいない」

という意味だと思ってみてください。

 

 

他人はある意味、潜在意識が見せる幻覚とも言える

 

他人はいないという言葉を聞いて、

「はぁ?じゃあ私が見ている他人は全員、幻覚だとでも?」

と思った方もいるかもしれませんが、ある意味では確かに、幻覚のようなものとも言えます。

Aさんは「嫌味なBさん」を見ていますが、それが見えているのはAさんだけで、CさんにもDさんにもそのような人は見えていませんよね。

Aさんの潜在意識下の観念が、Bさんのことをそのように見せているだけ。

「嫌味なBさん」は、Aさんにしか見えない幻覚…といった言い方もできますね。

 

 

こういうときはついつい、

「嫌味なBさんのことを、どうすればいいんだろう?」

と考えがちですが、嫌味なBさんをどうすればいいのかということよりも、

「そもそも、『嫌味なBさん』など本当はいない。

私の潜在意識が私に見せている、幻覚のようなものなのだ」

ということに気づくのが大切なのではないかな、と思います。

 

 

そのような気づきを促す意味で「他人はいない、他人はいない」と言われているのだと思いますが、

しかしその「他人はいない」って言葉がなんだか謎めいていてわかりにくいため、

気づいてスッキリするどころか、ますます「どういうこと?」と悩んでしまう方も多いように思います。

潜在意識の話って、なんだか謎めいた言葉を使うことが多いですよね~(;^ω^)

 

 

でも、謎めいて聞こえても実際には難しいことは言っていません。

単に、

「自分の観念が投影されていない他人はいない」

というのを、短く略して「他人はいない」と言っているのだな、と思ってみてください。

 

 

全ての人間は、潜在意識下の観念を投影させて他人を見ている。

この世には、自分の観念を投影せずに見ること・接することができる他人はいない。

 

 

ちなみに昨日の記事はこちらです、よければこちらも読んでみてください↓

「内側の投影」という言葉を、このように誤解していませんか?

 

 

「他人はいない」のほかに「現実は幻」って言葉もありますよね。

これも一見謎めいて聞こえる言葉ですが、この言葉については以下をどうぞ↓

潜在意識の「現実は幻」という話がよく分からない方へ

 

 

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管理人:岡野 真

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