アファメーションのやり方「願望形ではなく現在進行形」
今回は、アファメーションのやり方についてのお話です。
わりと多く、
「アファメーションだと『○○になりたい』という願望形を使ってはいけないんですよね?
だから、ちゃんと『なりつつある』という現在進行形を使ってるのになれないんです」
といったお話を聞くので、ここについて。
確かにアファメーションではよく、
「お金持ちになりたい」
といった願望ではなく、
「私はお金持ちになりつつある」
「私はお金持ちだ」
というふうに、現在進行形や断言する言い方を使うやり方が良いと言われます。
「なりたい」だと、裏を返すとまだなっていないということを認めたことになるので良くない、というのが理由ですね。
これに対して、
「ははぁ、なるほど確かにそう言われればそうだ!
そうか、アファメーションでは願望形は良くないんだ!やめよう!」
と思って使わないように気をつけている方もいると思います。
それはそれでOKです、私も通常アファメーションでは、
「なりたい」よりも「なりつつある」のやり方のほうをおすすめしています。
「なりたいと言うやり方はご法度」というわけではない
ただ、ちょっと誤解してほしくないなーと思う点は、
「別になりたいって言葉を使ったからって夢が叶わなくなるわけじゃない」
ということ。
中には、読む本読む本、見るサイト見るサイトにこう書かれているので、
「なりたい、という言葉はご法度!」
「そんなアファメーションのやり方をすると夢は叶わなくなる!!」
みたいに思っている方もいるかもしれないけれど、別にそんなこともないです。
さっき、
「『なりたい』だと、裏を返すとまだなっていないということを認めたことになるので良くない」
と書きました。
ここだけ読むと、確かに…!みたいな気になります。
でもね、あなたはこういうときなんて言います?
たとえばあなたに近々、旅行に出かける予定があってすっごく楽しみにしている!というとき。
普通は、
「ああ、早く旅行に行きたいなー!」
って願望形で言いますよね。
ここで、
「ああ、私旅行に行きつつある~!」
とか言う人いる?(笑)
いや、まぁ行く日が近づいてるんなら行きつつあることは間違いないんですけど、
だからってこんな言い回しは普通は使わないと思います。
で、別に「行きたいな~!」と言ったからって、
「行きたいと願望形を使ったせいで予定はダメになります!」
な~んてことはないですよね。
「なりたい」だと、裏を返すとまだなっていないということを認めたことになるので良くないって言ったって、
実際のところまだ旅行に行ってないもんは行ってないですわ、と思いません?
「いや、だって行ってないし。私まだ家にいますけど?」
と認めると旅行に行けなくなるの?というと、別にそんなことないですよね。
アファメーションで肝心なのは唱えるときの「思考」
「言われてみれば『なりたい』って普通に言うじゃん…。
じゃ、なんでアファメーションで『なりたいって言わないのが良いやり方!』なんてこんなにしつこく言われてんの?」
とか不思議になってきたかもしれません。
これどういうことかというと、使ってる言葉は同じでもその言葉を使ってるときの「思考」は全然違うんですね。
○金持ちになりたいよう……
○早く旅行に行きたいな~♪
どっちも「したい」という願望形ですが、前者のほうは、
「あぁ、どうせ無理だけどなれたらいいのにな、なりたいな…」
みたいな感じ。
そもそも金持ちになんてどうせなれないだろうけど、
でもなれたらいいのになぁ…みたいな、なんか無理だと諦めた上で言ってるような感じですね。
対して後者のほうは、
「もう行くって決まってて待ちきれないよー、行きたい!!」
みたいな、そもそも行くのが当たり前、行く前提で言ってますよね。
前者のなりたいは「なれない」という諦めから出てる言葉、
後者のなりたいは「なれる」という確信のもと出てる言葉。
言ってる言葉は同じでも、抱いている思考は諦めと確信だと全然真逆です。
アファメーションでは「今度旅行に行く」なんて小さいレベルじゃなくってもっと大きなことを望む人が多いです。
「どうせ(そんなデカいことは)無理だろうけど…」
という諦めから「なりたい…」という人が多いので、
「そうやって諦めなさんな、その諦める思考が現実になるでー」
「じゃあさ、『なりつつある』と言えば諦める気持ちもやわらぐよね?まだ可能性ある気がしてこない?」
と、諦めをなるべく消そうってんで現在進行形を使うようすすめられてるだけで、これ裏を返せば、
「私は金持ちになれて当然だ」
とさえ確信してれば、
「あぁ、金持ちになりたーい、早くなりたいなりたい!」
とどんだけなりたいって言おうがなれます。
重要なのは言ってるときの思考、気持ちなんですね。
なんたって思考が現実になる法則ですから、
「(どうせ金持ちになるなんて無理だけど本になりつつあるってやり方がいいって書いてあったから)なりつつあります!」
なんて思考で唱えてたら意味ないし、
「(ひゃっはー私にはなれて当然だぜ!いつなるんだろ、めっちゃ待ち遠しいな~早く)なりたーーーーい!」
ならこりゃもうなれる。
ということで、結局ものを言うのは思考です。
「正しいやり方」を鵜呑みにし逆に効果が出なくなる人も
人間って言葉の影響を受けて思考が変わることがあります。
うーん、言葉の影響で思考が変わる例っていうと、たとえば…。
あ、昔どっかで聞いた話だけど、旦那さんが車好きで車種に詳しくて、しょっちゅう「あの車は…」とかいう話をする。
最初は興味ねー!とか思ってたのにいつの間にやら自分まで、街を走ってる車をチェックするようになった、みたいな話がありました。
これもともとは「興味ない」という思考が、車は、車は…という言葉の影響を受けて変わってますね。
同じようなことっていくらでもあるので、最初は「どうせ無理」という諦める気持ちがあっても、
「なりつつある、なりつつある、なりつつある…」
と繰り返すことによってその言葉の影響を受け、
「そうだよ、もしかしてこれからなれるかも…?なれる可能性だってあるじゃん?」
みたいに思考が変わっていくこともじゅうぶんありえます。
それを狙って「なりつつあると言うやり方がいいよ」と言ってるだけで、
別に「なりつつある」と言いさえすればそれで夢は叶いますとか、
「なりたい」という言葉を使ったら絶対ダメダメ実現不可能!とかそんなんじゃないんです。
ネット検索するとアファメーションの正しいやり方!といったものがいろいろ出てきますが、それだけを見て、
「言い回しを同じにすればそれでいいんだ!」
とか思っても、言い回しってのは本質じゃないです。
本質は言うことによって「思考を変えよう」という…あくまでも思考がどうか?が大事な部分ですから、
そもそも自分の「どうせ無理だ」って考え方を変える気がないまま唱えてたり、あと、
「さぁ、ちゃんとこれがコツだって言われてるとおりにやったから、これで叶うんだろうな!?」
というような依存心…、私はちゃんと唱えたので、あとは誰かなんとかしてくれ~的な自分以外のものに頼る思考で唱えてても意味がなくなっちゃいます。
ひどいと唱えるたびに依存心が強くなって、
「ちゃんと唱えてたのに、唱える前より状況がひどくなったけどなんで!?」
みたいなことも起こります。
これ潜在意識が「依存、依存、依存…」って思考を感じて、
「へー、この人の望みは依存することか!じゃあ、もっと依存できるような現実にしてあげなくちゃ…」
と勘違いを起こすからですね。
もっと困る状況になれば「誰かなんとかしてー!」という依存心はますます膨らみますよね、なので現実がもっとひどくなったりします。
「なりつつあります」と言うことで、
「そうだ、私にはなるだけの力があるんだ!」
という「私はできる!」って思考に変えましょうってのがアファメーションの趣旨ですから、
唱えて「私以外のものがなんとかしてくれるかな?」と思ってたら趣旨と真逆にいっちゃってることになります。
本来は自立心を高めるために唱えるものですよー。
ということで、
「アファメーションでは『なりつつある』というのが良いやり方です!」
というのはあくまでも、
諦めの思考を手放しやすくなるのでそうしてね、という意味で、
そう言いさえすればいいとかそういうものではないのですよーというお話でした。
アファメーションで大切なのはあくまでも「思考」です。
巷で「これが正しいやり方だ!」と言われていることに、とらわれすぎないのがうまくいくコツです。
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