ありがとう5万回で奇跡が起きる理由
今日は、昨日に引き続き「ありがとうの奇跡」についてです。
ありがとうと2万5千回唱えると涙があふれてくる。
そして、もうあと2万5千回唱えると奇跡が起きるという、小林正観さんのありがとうの奇跡。
奇跡が起きるまでの流れを説明すると、
①潜在意識に不平不満がある
↓
②ありがとうという言葉を繰り返して潜在意識に変化を与える
↓
③変わりはじめた潜在意識は不平不満ではなく、
「ありがとうと思えそうなこと」
に注目しはじめる。
「ありがとうと言うことができそうな発言・行動」
もその人に取らせ始める
↓
④日常に感謝するような出来事が増える
↓
⑤本人は自分の潜在意識が③を行っていると自覚できないため、
「自分ではなにもしていないのにありがとうと唱えたら事態好転した、まるで奇跡だ!」
と感じる
というものでした。
奇跡、といっても実際には自分で事態が良くなるような行動を取っている。
しかしそれはあくまで潜在的に取ってしまう行動なので、本人には意識することができない。
自覚のない本人にとってはまるで奇跡であるかのように感じるというのが昨日のお話でした。
では今回は、
①計5万回の途中で不平不満を口にすると、それまで唱えたありがとうがリセットされて奇跡が起きなくなるって本当?
②一気にぶっつづけでありがとうを唱えた人が、本当に途中で涙が出てくる理由
についてです。
潜在意識はすぐに元の状態に戻りたがる
まず、
①計5万回の途中で不平不満を口にすると、それまで唱えたありがとうがリセットされて奇跡が起きなくなるって本当?
についてのお話ですが、これに関しては、
「本当だと言っても過言じゃないだろうな」
と思います。
たった一度の「つい」が潜在意識をもとに戻す
確か正観さんは著書の中で、
「途中で愚痴や悪口を言うと、それまでカウントされていたありがとうが『チーン!』と音を立ててゼロに戻る」
という表現を使ってましたが、さすがにこれはものの例えで実際にそんな摩訶不思議な奇跡のカウンターがあるわけではないと思います(;^ω^)
そうではなくて、
「たった1回愚痴を口にしてしまっただけでも、潜在意識は元の状態に戻る」
ということ。
もともと潜在意識には「現状を維持しよう」というものすごく強い働きがあります。
そのため、その人の潜在意識下に強い不平不満がある状態ですと、潜在意識はその状態を保とうとします。
そんな状態を保たれては困るってんで「ありがとう」という言葉を使い潜在意識を変化させようということですが、
この現状維持の働きはかなり強烈なので、ありがとうと連呼して潜在意識を変えようとしていても、
途中で言ってしまった1回の愚痴などで一気にもとの状態に引き戻されることはありえます。
そうだな、よく禁酒や禁煙をしている人が、
「一杯だけ…一本だけ…!」
と言ってたった一度のつもりで酒や煙草に手を出すことがありますが、
そういうのって本当に一杯だけ・一本だけでやめる人ってそうそういないですよね、
大概はそのたった一度を皮切りに、一気にまた元の状態へと戻り飲酒や喫煙を再開してしまいます。
なので、そんなたった一度はやらないほうがいい。それと同じです。
潜在意識は不平不満の中毒になってるような状態ですから、
そこから脱しようとしているときには、中毒状態に引き戻されるような言葉は口にしないほうがいいよ、ということですね。
そうして一気に潜在意識が元の状態に戻るというのは、
「カウンターがチーン!と音を立ててリセットされてしまう」
と表現しても良いかもしれません。
「ありがとうがリセットされて奇跡が起きなくなる」
というのは、
「潜在意識が元の状態に引き戻されますよ」
ということだととらえてみてください。
ありがとうで起きる奇跡体験の正体は?
では次に、
②一気にぶっつづけでありがとうを唱えた人が、本当に途中で涙が出てくる理由
についてです。
ネットなどを見ていると、「一気にやるぞ!」とぶっつづけで唱えた、
そうすると本当に途中から不思議な気持ちになったり、
喜びがあふれてきて涙が出てきた、といった体験談もあります。
これは、
「本当にありがとうの言霊の力で奇跡が…!?」
と思うような体験ですね。
で、これに関してなんですが、たぶんトランス状態に入ってるんじゃないかと思います。
わりと簡単にトランス状態は起きる
「トランス状態」なんて言葉を聞くと、覚せい剤とか使って頭がおかしくなってるような状態を想像するかもしれないですが、
トランス状態ってわりと幅広くいろいろな状態のことを言うんですね、
別に覚せい剤とか使用しなくても自分でその状態になることはできますし、
自分でやった場合は、危険を伴うようなことはありません。
せいぜいちょっとふわふわして気分がいいとか、そんなものです。
おそらくはありがとうの連呼によって一種の催眠がかかったような状態に入り込み、
それでちょっと恍惚とするような感覚や涙が出るといったことが起きるのかなーと思います。
一度こういう体験をすると「すごい!」と思い、
その後の「ありがとう」には熱が入りますよね、きっと。
そうすると不平不満の中毒でいるような潜在意識は、熱のこもったありがとうにより変化しやすくなる。
これが、
「2万5千回言ったくらいで涙が出て、その後もありがとうを唱え続けると奇跡が起きる」
ってことかなと思います。
奇跡と思える体験をしてもあまりのめりこまないで
トランス状態に入ると恍惚としたり、ときおり幻覚を見ることもあります。
(幻覚といっても体に悪影響はないです、ホルモンの影響とかで一時的にそうなるだけなので)
これ、トランス状態に入ることがあるってことを事前に知らずにそういう体験をすると、
「奇跡体験をした!」
「神からお告げが来た、宇宙からのインスピレーションが降りてきた!」
と思う方もいます。
そうして、自分は未知なる世界とつながれたのだと思い込み、
そこからどっぷりと宗教の世界に入り込む方とかもいますが、
個人的にはここまでいくとちょっと、うーん?と思いますね(;´・ω・)
なんだろ、幽霊をなんとなく信じてて、怪談話でキャー怖い!とか盛り上がるのはいいと思いますけど、
本気で心霊の世界に入れ込んで何をするにも霊媒師や占い師に高額のお金を払って聞いて…、
とかになるとちょっといき過ぎてる感じがして怖いってのと似てるかな。
別に幽霊信じててもいいけど、ほどほどにいい感じに信じていればいいものだと思うのと同様、
ありがとうの奇跡や神様に対しても、
「ほんとにそういう神様がいて、奇跡が起きたら素敵だね♪」
程度に楽しく信じてありがとうを唱えているぶんにはいいですが、
目の色変えて「私に奇跡を!奇跡を!!」とかはまりこむようなことはないほうがいいかなって思います。
そういう人を「ありがとう教の信者」と揶揄する言葉もありますが、言い得て妙だと思う…(;^ω^)
「ありがとう」で起きたトランスに悪影響はない
ありがとうの連呼によって一種のトランス状態に入っても、体に危険はありません。
なので、自分からトランス状態を作ってありがとうを唱えたり、アファメーションをするのはアリだと思います。
実際私は、
「どうせアファメーションするなら普通の状態でやるよりも、
トランス状態でやるほうが潜在意識が書き換わりやすいから」
という理由で、早くトランス状態に入るための誘導音声を作ってるくらいですので、
自分の人生に有効活用できるのであればすればいいとは思うんですね。
ただ、あくまでもこれは、
○潜在意識は繰り返しによる刷り込み学習をする
○潜在意識はトランス状態のときのほうが学習が早い
という特性を利用したひとつの方法である、ということを理解してやってほしいなーと思います。
不満を一度口にするとありがとうがリセットされるというのは、
潜在意識が一気に元の状態に引き戻されるということ。
ありがとうを唱え続けて涙が出る体験は、ある種のトランス体験。
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