ありがとうを1000回(あるいはそれ以上)言っても効果なし?
●潜在意識に新しいことを学ばせたい場合には、学ばせたい内容を「繰り返す」こと
●このような、潜在意識への新たな学習のための繰り返しのことを「アファメーション」と呼ぶ
…というのが昨日書いた記事の内容でした。
「ありがとうを1000回言うと事態が好転する」
なんてお話もありますが、これも一種のアファメーションです。
ありがとうを何度も何度も繰り返すことにより、
潜在意識が、今までになかった「感謝の気持ち・ありがとうという言葉の重要さ」などを学習する
↓
無意識のうちに、あなたの行動や言動に「感謝」にまつわるものが増える
↓
感謝するような出来事が増えたり、人から感謝されることが増えれば、事態は感謝のなかったときより良くなる
…となります。
でもでも、いまこう思った方もいるはずですよね。
「ありがとうなら1000回どころかもっともっとたくさん言ったけど、なにも効果ない…」
「効果がないどころかむしろ事態が悪化したんですけど…。必死に唱えたのに、なんで…?」
と。
では今日は、なぜこのようにして効果が出ない人・かえって悪化する人がいるのか?についてのお話です。
あなたの「ありがとう」は、感謝か反動形成か?
ありがとうを口にしても効果がなかったあなた。
一度、
「私がしていたのは感謝か?それとも、反動形成か?」
と考えてみてください。
反動形成って何か?というと、これは人間の心理のひとつで、
「自分の本心を隠すために本心とは逆の行動・言動を取ってしまうこと」
です。
たとえば大好きな女の子がいるのに、ついついその子の前で、
「このブース!!」
と言っちゃうとか。
あるいは、本当は出世して昇給した同僚が羨ましくてたまらないのに、
「ふん、俺は出世になんて興味ないね!」
と言っちゃうとか。
どっちも自分の本心、「大好き」「羨ましい」を自分自身で素直に認めることができないため、
それとは真逆の言葉や行動を取って、自分の本心をごまかそうとする人間の心の働きのことです。
私が思うにありがとう1000回やってる人の中には、感謝ではなく反動形成をしてる方も多いです。
「日常に不満がある。いろいろなことに文句が言いたい」
それが本心なのに、そう思っている自分を素直に認められない。
そのため、真逆に、
「ありがとう、ありがとう、ありがとう…」
と繰り返すことで、自分の本心をごまかそうとしている。
認められない理由としては、たとえば、
「引き寄せでは常にポジティブでいましょうと言われるので、不満を抱くのはいけないことだと思っている。
不満を抱くというネガティブな行動をすると、悪い事態が起こるのでは?と思ってるから、
悪いことが起こるのを避けたいがため、自分の中の不満を素直に認められない」
…なんてこと、ないかな?
そうして、本当は感謝なんてしてないのに、でもそれを認められないから無理してありがとうを言ってませんでしたか?
だとしたらあなたの心の中では、以下のようなことが起こったはず。
「ありがとう」で抑え込んだ不満は2倍に膨らむ
素直に「私はこう感じている」と認められず反動形成をしたとき、
そのように「感じないふり」をした感情は、素直に感情を認めたときと比べると、
およそ1,5倍~2倍へと膨れ上がると言われています。
つまりあなたが認めまいとした不満は、ありがとうを言う前より増えたということ。
不満が増えたんだし、そりゃ辛くなるよね(;´・ω・)
そして、このように「悲しみ・怒り・不満・心配」といったネガティブな感情を抑え込むためには、
人はものすご~~~~~~く脳の力を使います。体も疲れますね。
たとえば苦手な人と接してて「嫌い・嫌い・嫌い…」って感情をグッとこらえて接してたあとなんか、ドッと疲れますよね。
もうグッタリ来てそのあとに何をする気力もなくなることがありますが、
これは「嫌い」という感情を抑え込むことに、脳がものすごい力を使っているためです。
これは「嫌いな人と接してグッタリきたわ~」程度ならまだいいんですが、
あまりに長期間自分の本心を抑え込んでいると、酷い場合には、
「朝、ベッドから起き上がることもできない」
くらいにまでなったりとか、鬱などの精神的な病気につながっていったりすることもあります。
脳は本心を抑え込むことに力を使い込んでしまっているので、いつもより疲れる。
大概自分では自覚がないのですが、どんどん他のことに気が回らなくなりますし、
普段できることでもできなくなっていく、ミスが増えていく…となっていきます。
こりゃあ、効果ないどころか事態も悪化するよ~(;´Д`)
あくまでも口では「ありがとう」と1000回言っているんだけれど、本心ではそう思っていない。
結局これは、
「ありがとうと口では言っているけど本当はそう思っていません。
ありがとうと口では言っているけど本当はそう思っていません。
ありがとうと口では言っているけど本当はそう思っていません」
と1000回言っているようなものですから…。
むしろ「ありがとうと思えないようなこと」ばっかり、目についたり経験しちゃうようになっちゃうのは自然なこと。
「ありがとうを唱えていても効果がない・事態が悪化した」
という原因はこれです。
自分の本心に気づき、認めることで効果は出てくる
じゃ、どうすればいいのか?というと、
思い切って、自分の本心を認めることです。
だって、本心を無視しちゃってたから辛かったんだもの。
だったら、思い切って無視するのをやめちゃって、
「あぁ、そうか~。私って、本当は感謝はしていなかったんだ。
きっと『ありがとうを言わないと悪いことが起きる』って思って怖かったのかな。
だから必死になっちゃってたんだな~…」
と素直に本心を認めてみてください。
そうすると膨れ上がっていた感情は解消されて、疲れ切ってた脳も体も回復していきます。
自然とやる気は上がるし、素直になるし、物事もうまくいくようになるし、そしたら、
「…よし、次は本当の意味でありがとうって言えるようになりたいな」
ってきっと気持ちが変わりますよ。
そうして本当の感謝のありがとうを言い始めたならば、
潜在意識が、今までになかった「感謝の気持ち・ありがとうという言葉の重要さ」などを学習する
↓
無意識のうちに、あなたの行動や言動に「感謝」にまつわるものが増える
↓
感謝するような出来事が増えたり、人から感謝されることが増えれば、事態は感謝のなかったときより良くなる
こっちの流れに移ることができるようになります、だいじょうぶ!(*´ω`*)
ありがとうを1000回言っても効果がない場合、反動形成ではないか?の確認を。
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