恨みの感情があると、潜在意識にとって良くないの?
今回は、恨みの気持ちを持ったままでもいい、というお話です。
引き寄せや潜在意識についてのお話の中では、
「恨みの気持ちを手放しましょう」
「人に恨みを持ったままでは、潜在意識は良いものを引き寄せてくれません」
というふうによく言われますよね。
ただ、実際には人に恨みを持っているからといって、潜在意識が良い引き寄せをしなくなるということはないということについて詳しくお話していきます。
潜在意識は、恨みの感情そのものには反応しない
「恨みを持ったままでは、潜在意識は良い引き寄せをしてくれない」
こう言われると、
「恨みって良くないものなんだな…。
そんな良くないものを持っているから、潜在意識に悪影響が及んで良い引き寄せができなくなるんだな」
と考えがちですが、恨みそのものは持っていてもいなくても、潜在意識に影響はありません。
前に別の記事でも書いたのですが、潜在意識の仕事は「思考」を現実にすることであって、「感情」を現実にすることではないためです。
恨みというのは感情ですので、あなたが恨みを持っていたとしても潜在意識のほうは、
「俺の仕事は思考に従うことやでー、感情に従うことじゃないでー」
という感じで、働くことはありません。
だったら、恨みを手放せと言われるのはなぜ?
ではなぜ、恨みを持つと潜在意識は良い引き寄せをしないと言われるのか?というと、
多くの方は恨みを持ったそのあとに、恨んでいる相手を変えようと思考しだすからです。
「ちくしょう、あいつのせいでこうなった。だからあいつが反省しない限り、私は幸せになれない」
「だからあいつが不幸になってくれない限り、私は幸せになれない」
というふうに、恨んでいる相手が変わることを求めはじめます。
「相手が変わらない限り、私は幸せになれない」
というのは少し言い方を変えると、
「私が幸せになるためには、『相手が変わる』という条件をクリアする必要がある」
ということですが、ではそう思考したのだから、潜在意識はその思考どおりに相手を変えてくれるのか?というと…。
残念ながら潜在意識は、他人のコントロールまではできないんです。
なので潜在意識のほうは、
「思考を現実化するのが仕事やけど、すまんがさすがに他人を変えることまでは俺できひん。
その条件クリア無理やで、クリアしたあとに幸せにしてくれっていうんなら、残念やけど幸せにしてあげられへん…(´・ω・`)」
となってしまい、良い引き寄せが起きません。
潜在意識が現実化しようとするのは、恨みのあとの条件付け
こうして潜在意識が無理やで~となるので、
「恨みを持っていると潜在意識は良い引き寄せをしない」
と言われるのですが、ただこれは厳密に言えば、
「恨みを持っていると潜在意識は良い引き寄せをしない」
わけではなくて、
「恨みを持ったのち、『私が幸せになるためには、相手が変わるという条件をクリアする必要がある』という条件を設けていると、潜在意識は良い引き寄せをしない」
ですよね。
幸せになれないのは、恨みがあるからではなく条件付けがあるからです。
なのでその条件さえはずしてしまえばいいんですね、
「あいつが変わろうが変わるまいが、これから私は幸せになれる」
「あいつが変わる前でも、私は幸せになっていい」
「私の幸せは、あいつがどうであるかに左右されない」
というふうに、条件をはずす。
条件がはずれれば潜在意識は、
「お、他人を変えなくていいなら俺に任せろ~(*´▽`*)」
となりますので、ちゃんと働いて良いものを引き寄せます。
「恨みがあると潜在意識が良い引き寄せをしない」も条件付け
「恨みという感情そのものが問題なんだ。恨みがある限り、潜在意識は良い引き寄せをしないんだ」
と思って、恨みそのものを手放そうと四苦八苦する方は多くいらっしゃいますが、
「恨みがある限り、潜在意識は良い引き寄せをしない」
というのもまた、恨みから生まれた条件付けの思考です。
潜在意識はその条件付けに反応し、
「おっ、恨みを持っている間は俺が良い引き寄せをしないと思ってるのか。
ではその思考どおり、あなたが恨みを持っている間は良い引き寄せをしないでいてあげるね!(`・ω・´)」
というふうに仕事をしはじめるので、良い引き寄せが起きなくなります。
ただこれも厳密に言えば、
「恨みがある限り潜在意識が良い引き寄せをしない」
わけではなく、
「恨みを持ったあと『恨みがある限り潜在意識が良い引き寄せをしないんだ』と思考するから、恨みがあるうちは潜在意識が良い引き寄せをしない」
です。
なので、こちらも条件付けの思考をはずすといいですね。
「恨みを持っていようがいまいが、それとは関係なく潜在意識は良いものを引き寄せる」
「人を恨んだままでも幸せになっていい」
「私の幸せは、恨みの感情があるかどうかに左右されない」
というふうに条件付けをはずせば、恨みがあるままでも潜在意識は良い方向へ働きます。
まだ恨みたい、という気持ちがあるなら条件だけ手放す
「恨みから生まれた条件付けを手放しましょう」
と言われるよりは、単に、
「恨みを手放しましょう」
と言われることが多いため、恨みそのものを手放さなねばならぬのだ…と思う方は本当に多いです。
確かに、恨みそのものを手放せば、ひいてはその恨みから生まれた条件付けも一緒に手放したことになるので、恨みそのものを手放すのでももちろんOKです。
「恨みを手放しましょう」というのも、決して間違ったことを言っているわけではありません。
でも「まだ恨んでいたい」という気持ちがあるときには、無理をして恨みそのものを手放そうとしなくても、恨みから生まれた条件付けのほうだけ手放せばOKです。
それでじゅうぶん潜在意識は働いてくれますよ(*^^)v
潜在意識は、恨みの影響を受けず人を幸せにできる
私自身、
「人に恨みを持ってるから幸せになれないのではなく、『人を恨んでいる限りは幸せになれない』という自分の条件付けのせいで幸せになれないのだ」
ということになかなか気づきませんでした。
内心でこれでもかというほど恨みまくっている人のことを、なんとかかんとか許そうと必死になって試行錯誤を繰り返していたのですが、
心底には「許すものか、まだ許したくない」という気持ちがあるので、どうあがいても恨みは消えませんでした。
ある日ほとほと疲れ果てた私は、
「もう無理。どうやったって恨みを手放すなんてできない…。
…もう私、恨んでてもいいんじゃないかな…恨んだままじゃいけないのかな…」
と、ふと思ったんですね。
そしてその瞬間、
「え、そうだ…そういえばなんで恨んだままじゃいけないんだっけ…?
恨みを持っていてはいけないって誰が決めたんだ?
……わ、わ、私だ!私がそう決めてた!
私が幸せになれないのはあの人を許せないからじゃない、
『あの人を許してからじゃないと幸せになってはいけない』
という自分で作ったルールがあるからだ!私が原因だ!!」
と気づきました。
このときにやっと、
「幸せになれない原因は他人ではなく、自分にある」
という言葉の意味がわかって、
「あの人をどれだけ恨もうと、私は幸せになる」
というルールに変えました。
そこからは非常に生きるのが楽になりましたし、逆説的ですが、恨んでいいというルールに変えるとかえって恨みは手放しやすくなります。
自分の中にある条件に気づき手放せば、潜在意識は恨みがあろうとなんだろうと幸せを現実化しますよ。
あなたは何か、恨みたくないのに恨まずにはいられないような辛いを思いをしてきたんですよね。
月並みなこと言うな~と思われそうなのですが、私はあなたがこれまですごく辛い思いをしたのなら、そのぶんこれからは人一倍幸せになったっていいはずだと思います。
「恨みがある。だからこれからも幸せになれない」
ではなくて、
「恨みがある。だからこそこれからは幸せになっていい」
そういう条件だってアリですよ(*´ω`*)
「恨みを手放さない限り幸せになれない」
という条件付けをはずせば、潜在意識は恨みがあっても幸せを現実化します。
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