「潜在意識が辻褄合わせをする」って、どういうこと?

マリーゴールド

 

現実で辻褄合わせが起きる、と言うけれど…?

 

今回は「辻褄合わせ」についてです。

潜在意識のお話の中では、

「願いは叶うと確信していれば、現実で辻褄合わせが勝手に起こって叶う」

「自分から辻褄合わせをしようとしなくていい」

というふうに言われることがあります。

この辻褄合わせとはどういう意味なのか?

どうして自分からは辻褄を合わせようとしなくていいのか?

ということについて、詳しくお話していきます。

 

 

潜在意識の辻褄合わせは、誰もが経験していること

 

辻褄合わせとは、実はとっても簡単なことを言っています。

たとえばあなたに、ものすご~~く嫌いな人がいたとします。

するとその人に接するときに、ついつい顔がひきつってしまったり、口調が厳しくなったりしてしまうと思います。

好きな人にするのと同じようにニッコリ笑顔で、優しく…とは、なかなかいかないものですよね。

このように「笑顔で優しく」ができなくなるのは、潜在意識が辻褄合わせをしているからです。

 

 

潜在意識は、観念と行動の辻褄合わせをしたがる

 

あなたの潜在意識下には「相手が嫌い」という観念があります。

それなのに、その人に向かって好きな人にするように優しく…では、

持っている観念は「嫌い」なのに、現実で取っている行動は「好き」で、辻褄が合わなくなってしまいますよね。

潜在意識はそういう辻褄の合わないことが嫌いなので、

「嫌いという観念があるなら、その観念通りの行動を現実で取らせてあげないとね。

厳しい表情をしたり冷たい態度に出る、というのが、観念と辻褄が合っている行動なのだから、ちゃんとそう行動しなさいね」

というふうに辻褄合わせをしようとします。

 

 

顕在意識と潜在意識だと、潜在意識の力のほうが強いので、いくら顕在意識上で、

「この人にも好きな人にするように笑顔で!みんなに平等に優しく接しよう!」

と考えていても、

「いや、それじゃあ考えていることとやっていることが矛盾してるでしょ。

ちゃんと辻褄合わせができている行動を取りなさい」

という潜在意識のほうが勝つため、

「自分ではそんなつもりはないのに(潜在意識の力には逆らえないので)勝手に顔がひきつってしまう、勝手に口調が厳しくなってしまう」

といったことが起きます。

 

 

潜在意識の辻褄合わせは、いつでもどこでも起きている

 

「好きな人を目にすると、思わず笑顔になってしまう」

というのも同じ理由です。

潜在意識が「好き」という観念と辻褄の合う行動「笑顔になる」をあなたに取らせるので、あなたは自分でそんなつもりはなくても「思わず」そうなります。

 

 

「急がなきゃと思っていると、つい足取りが早くなる」

というのもそうです。

急ぐという観念があるのに、現実でゆっくりと歩いていては、観念と現実の辻褄が合っていませんよね。

なので潜在意識は、

「急ぐなら、ちゃんと急いでいるときのような行動を現実で取らないとね」

と辻褄合わせをしようとし、その結果あなたの足取りは「ついつい」早くなる、というわけです。

 

 

「潜在意識の力で、辻褄合わせが起きる!」

なんて言われると、まるで日常とはかけ離れたものすごいことが起きるかのように思えるかもしれませんが、実は潜在意識の辻褄合わせとは、誰しもの身にごくごく普通に毎日起きていることです。

 

 

潜在意識による「どうせ無理だ」の辻褄合わせ

 

このような感じで潜在意識は、いつでもあなたの観念と現実の辻褄合わせをしようとしています。

なのでもしあなたに、

「私には願いを叶えられない、どうせ無理だ」

という観念があるならば、潜在意識は、

「ではちゃんと、どうせ無理だという観念と辻褄合わせができている行動を取らないとね」

と働いている状態です。

日常生活の中で人はいろいろな行動を取ったりいろいろな選択をしますが、そのありとあらゆる行動・選択のたびに潜在意識はいちいち、

「どうせ無理だという人が取るにふさわしい行動はこれだよ」

「どうせ無理だという人が選ぶのにふさわしい選択肢はこっちだよ」

とあなたを導いている…ということ。

 

 

辻褄合わせは自覚できないので、防ぐこともできない

 

もちろん、自分ではそういう行動を取っている自覚はありません。

辻褄合わせは潜在意識に突き動かされて「つい」してしまうことですので、顕在意識上で、

「あ、私はいま、辻褄合わせのために行動しているんだな~」

とか、

「えーと、AとBなら…Aのほうが辻褄合わせができるな!よしAにしよう!」

なんて思うことはまずありません。

自分の行っている辻褄合わせに自分で気づくことができなければ、防ぎようがありませんよね。

防ぐことができないので、いつの間にやら勝手に「どうせ無理な現実」へとつながってしまい、

「ほらね、やっぱり私の思っているとおり無理なんだ…」

となってしまいます。

 

 

同様に「私にはできる」の辻褄合わせも起きる

 

こうなってしまわないように、引き寄せの法則ではさかんに、

「自分にはできると確信しなさい」

と言われています。

できると確信するというのは、できるという強い観念を持つ、ということです。

そうして「できる」という観念さえ持ってしまえば、上に書いたのとまったく同じ要領で、

「できる人が取るにふさわしい行動はこれだよ」

「できる人が選ぶのにふさわしい選択肢はこっちだよ」

というふうに、潜在意識はあなたを導きます。

 

 

この間も、顕在意識上での自覚はありません。

あれよあれよという間に潜在意識にできるほうを選ばされて、辻褄合わせをさせられていくうちに、

「なんか(顕在意識上では自覚できないから)わからないけど、できると信じたら(潜在意識が観念と行動の辻褄合わせをしたので)本当にできるようになった」

となります。

「私は、できるようになるためにこういう行動をしたのだ!」

という自覚がないため、自分ではなにかを頑張ったという感覚もない。

そのため引き寄せでは、

「成功するのに、努力はいらない」

ともよく言われますね。

これが、

「願いは叶うと確信していれば、現実で辻褄合わせが勝手に起こって叶う」

ということです。

 

 

自分で辻褄合わせをしようとしても、潜在意識に勝てない

 

「自分から辻褄合わせをしようとしなくていい」

と言われるのは、そのとおりだと思います。

多くの方が、「できない」という観念を持ったままに「できる現実」へとつなげようとします。

「無理だけど、できるようになりたい。

じゃあできるようになるためには…現実でこのような行動を取るべきだろうか?」

というふうに。

これは、顕在意識の力を使った辻褄合わせですね。

 

 

ただ最初のほうで言ったとおり、顕在意識と潜在意識では潜在意識の力のほうが強いです。

仮に顕在意識の力が3、潜在意識の力を97とすると、あなたが日常で取るいろいろな行動100個のうち、

3個は自分の意志で「できる行動」を取れるが、残りの97個では「できない行動」を無自覚に取ってしまうということ。

潜在意識が行う「できない辻褄合わせ」の数のほうが圧倒的に多いため、できないまま…となってしまいます。

 

 

なので、顕在意識上で「できるためにはどうすればいいんだろう?」と考える時間と労力を、

「できると信じること」

に使ったほうがよいですね。

できるようになるためにはどうすれば…?と頭をよぎるたびに、

「いやいや、『どうすればいいか?』じゃなくて『できる!』と考えるぞ!」

と意識して、できるということに意識を向ける。

そうしていけば徐々に「できる」という観念が強くなっていきます。

そして「できる」という観念さえ持ってしまえば、あとは潜在意識がその観念と行動との辻褄合わせを勝手にやってくれるので、

「なんかよくわからないけど、できると信じたらできた」

になりますよ(*^^)v

 

 

潜在意識の辻褄合わせは、誰もが日常的に行っていること。

「私にはできる」という観念さえ持てば、潜在意識が勝手に辻褄を合わせてできるようにしてくれる。

 

 

「潜在意識が現実の辻褄合わせをする」

というのの他に、

「潜在意識が現実の再配達をする」

と言われることもあります。

この再配達とはなんなのか?ということについて書いた記事もありますので、よければ参考になさってみてください↓

★潜在意識が現実の再配達をするって、本当?★

 

 

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管理人:岡野 真

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