妬む人の心理について。原因が劣等感だという事実のみを見て。

雫

 

妬みの原因は潜在意識下の劣等感

 

今回は妬みについてです。

「私はどうしても人を妬んでしまう、やめたいのにやめられない」

という方はぜひ読んでみてください。

 

 

まず「妬み」は顕在意識上で感じることです。

じゃあ潜在意識下で感じていることはなあに?というと、

「私は自信がない、人と比べて劣っている

という劣等感です。

 

①私は人に比べて劣ってる、私はできない人間だという自信のなさ(劣等感)がある

②「きっとこの劣等感は、人よりも優れれば消えるはずだ…人より優れたい…」と思う

③そこで、誰か自分より優れていそうな人を見る

④「え、あの人、私より優れてる!いやだ、私のほうが価値がないだなんて認めたくない!」と拒否したくなる

⑤「あの人が妬ましい…なによ、あんなやつ…」といった妬みを感じる

 

こんな感じですね。

顕在意識上で一番意識しやすいのが⑤の妬みです。

 

 

水が溢れるのを止めたいなら蛇口をひねること

 

「引き寄せって、思考が現実になるんじゃないの?

『妬まなくなりたい』と思考していれば、それが現実になって妬まないようになれるんじゃないの?」

みたいに思ったりすることもあるかもしれませんが、

妬みをなんとかしよう、というのは、最後の最後の結果の⑤の部分だけをなんとかしようとしているということ。

でも⑤を生み出すもととなった思考は、①私は価値がないという劣等感です。

①がもととなり⑤までの流れが生み出されているので、①をなんとかしない限りは⑤までの流れは続く。

「⑤妬みをなんとかしたい」

ではなくて、

「⑤妬みを生み出している源泉の思考、①劣等感をなんとかしよう」

と思わないと、⑤は生み出され続けます。

 

 

「浴槽から水があふれてくるのをなんとかしよう」

というとき、普通は蛇口をひねって水を止めますよね。

蛇口から水が出ている、というのが根本の問題だとわかっているので、根本の問題を断つ。

蛇口はそのままに、浴槽からあふれてくる水を一生懸命手で押さえて、

「私はこんなに水があふれてくるのを止めようとしてるのに、なんで止まらないの!」

という人はいないと思うんです。

あふれてくる妬みのみを見てなんとかしようというのは、あふれる水を手で押さえるようもの。

そうではなくて根本の原因をなんとかする。

根本の劣等感自体に向き合うことが大切です。

 

 

引き寄せだと、原因の劣等感をなんとかすればいいじゃない、ということで、

「私は自信がある、と思考しなさい」

「すでに自信があるかのように振る舞いなさい」

というふうに言われます。

確かに、①の劣等感が消えればその後の②~⑤までの流れも消えます。

問題の根本を断つのですから、妬みに苦しむことはなくなります。

 

 

妬みの原因がわかっていても克服できないのはなぜ?

 

これを聞いて、

「あー!妬みって結果だったのか!原因の劣等感をなんとかしないといけないのね!」

と思った方にはぜひそうしてほしいのですが、中には、

「いやいやいや、そんなことわかってます…。

自分でも、妬んでしまうのは劣等感があるからだってことくらいとっくにわかってます…。

でも、それがわかってるけどどうしても妬んじゃうんです…」

と思った方もいると思います。

 

 

「事実」と「事実に対する解釈」

 

ではこの、

「劣等感が原因だとわかっているけど克服できない」

という方は、なぜなんでしょうか?

それについても考えてみましょう。

私はこれって、

「劣等感が原因だという事実がわかっている」

わけじゃなくて、

「劣等感が原因だという事実に対する解釈にとらわれて劣等感を抱いている」

んだと思います。

 

 

「はい?どゆこと?」

と思ったかもしれませんが、えーと…。

「自信がない、劣等感がある」

これは「事実」ですね。

でも多くの人は、この事実に対する「解釈」のほうにフォーカスします。

「だから自信のない私はだめである」

「だから劣等感がある私はこれからもダメだろう」

↑こういう解釈のほうに強くフォーカスしてしまう。

本来ならば、

 

①私は人に比べて劣ってる、私はできない人間だという自信のなさ(劣等感)がある

②「ああ、その事実が原因で私は人を妬むのだな。じゃあ、原因となっている劣等感をなんとかすればいいのだな」と思う

③「私は自信を持とう」と思考を変える

 

↑これです。

けど事実ではなく、事実に対する解釈にとらわれてしまうと、

 

①私は人に比べて劣ってる、私はできない人間だという自信のなさ(劣等感)がある

②「あぁ、そんな事実があるなんて、ダメだ、よくない、いけない、私はだめだ」と思う

③私は人に比べて劣ってる、私はできない人間だという自信のなさ(劣等感)があるのはいけないことだ、という新たな劣等感を持つ

 

って、劣等感の内容がちょっと変わっただけで、劣等感自体は持ったままです。

結局、劣等感はあるままだからそこから妬みは生まれ続ける、となります。

 

 

「劣等感が妬みの原因だってわかっているのに、改善できなくて妬んじゃうんです」

というのは、厳密には、

「劣等感が妬みの原因だってわかっているのに、

そのあとに、そんなことはよくないことなのだ~という解釈をして新しい劣等感を持つので、

改善できなくて妬んじゃうんです」

です。

 

 

ただ事実だけを見る、事実の解釈にとらわれない

 

事実は事実で、そこに良いも悪いもありません。

ただそうだから、そうなんだな、と思えばいいだけ。

解釈を加えず、

「私には劣等感があり、そこから妬みが生まれている」

という事実だけを見てください。

その事実のみをまっすぐ見て受け入れたときにはじめて、

「ならば、変わろう」

という決意が生まれます。

 

 

「蛇口が開いて水が出ているのが原因です」

という事実だけをまっすぐに見てください。

そうすれば、

「じゃ、それ閉めればいいじゃん。閉めよう」

ってなりますよね。

でも、

「蛇口が開いて水が出ている…というのはいけないことだ!!」

という解釈をくっつけて、

「いけない、いけない」

と落ち込んだり悩んだりはするけれど、肝心の蛇口は閉めない…みたいになってませんか?

これ、水は出たままになりますよ。

解釈ではなく、事実に目を向けてみてくださいね。

 

 

「劣等感から妬みが生まれる」という事実「のみ」を受け入れて。

 

 

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カテゴリ:引き寄せの法則 

人の幸せを喜べる人になりたいときは、まず自分の幸せを喜ぶ。

風船

 

本日はいただいた質問への回答です。

 

引き寄せだとネガティブ思考をしているとよくないことが起こるって言います。

だから私はなるべくポジティブでいようと思っているつもりなんですが、なかなかうまくできません。

 

特に自分で嫌だと思うのは、人の幸せを喜べないところです。

誰かがうまくいっていると僻んでしまってダメです。

なにかに挑戦しようとしているところを見ても「失敗すればいいのに…」とか考えてしまいます。

いけないと思ってるのにどうしてもそう思ってしまいます。

どうすればやめられるんでしょうか?

私は人の幸せを喜べる人間になりたいです。

喜ぶなら、まずは遠くの他人より身近のお世話になっている人から。

もっとも身近な「自分」という人の幸せを喜べるように心がけてみては?

 

 

人の幸せを喜べないことがあるのは自然なこと

 

心根の優しい方なのかな、と思います。

でも、なんだかちょっとばかり自分のことを責めすぎじゃないかな~、とも思います。

 

 

人間って、自分よりできる人とか、誰かがうまくいっているのを見るとつい「妬ましい」という気持ちが湧いてしまうものですよね。

でも、これって別に悪いことでもなんでもないと思います。

人にはもともと、

「私はもっとこうなりたい!」

と思う向上心が備わっていて、だからこそ、こうなりたいということを体現している人を見ると妬みが生まれるわけですから、

質問者さまがいまそれだけ僻んでしまうというのは、それだけ向上心があるからだと思います。

これを私は「すごいな」と思いましたし、そんな自分を「ダメ、いけない」なんて思ってほしくないなって感じました。

 

 

次に誰かに対して失敗すればいいのに…と思ったときには、

「そんなことを考えてしまう私はなんてダメなんだろう」

ではなくって、

「そう考えるのは、私にも『挑戦したい!』っていう気持ちがあるからなんだな!」

と思うようにしてみてください。

今日急に完璧にそう思えるようにならなくっても構いません。

ほんのちょっとだけでも、「妬むのは・人の幸せを喜べないのは悪いことだ」ではなく、

「向上心があるからこそ妬みが生まれているんだよね」

と、妬みのほうではなくご自分の向上心のほうを見てあげてくださいね。

 

 

人の幸せを喜べる人は、余裕があるからそれができる

 

でも、中には人の幸せをスッと素直に喜べる人もいます。

喜べる人と喜べない人って、なにが違うんでしょう?

なにが違うかというと私はこれ、

「自分の心に余裕があるかどうか」

だと思います。

 

 

たとえば、自分が大金持ちだったら誰かがお金を手にしても「そうなんだ~」でしょうが、

自分が貧乏だったら羨ましくてしょうがない!ってなりますよね。

自分に余裕がないと、余裕がないぶんだけ相手にくそー!って感じるのもまた自然なことだと思います。

 

 

ここで、

「そうかー。悔しいって感じちゃうのは、私、気持ちに余裕がないからなのかな?」

と、余裕のない自分を認めてあげてほしいです。

「悔しいと感じてはいけない!」だと、自分はいけないことをしているダメな人ってことになるし、

自分はダメだ!なんて思えばますます余裕がなくなっちゃいます。

人の幸せを喜べるようになりたい!ということより、

「自分の気持ちに余裕を持たせよう」

というところに注目してみてはいかがでしょうか?

 

 

余裕を生むためにまず、自分という人の幸せを喜ぶ

 

では、自分の気持ちに余裕を持たせるために何をすればいいのか?

まず最初にぜひ、

「自分の幸せを喜ぶ」

「自分のことを応援する」

ということをやってみてほしいです。

 

 

人の幸せを喜ぶのが良いこと…人を応援するのが良いこと…であれば、

質問者さまだって「人」ですよね?自分のことを応援しても良いはずです。

自分は、自分にもっとも近い人間です。

その人のことを「ダメだ、いけない」なんて責めずに、応援してあげてはいかがでしょうか。

 

 

人は誰だって、親しい人にいつもダメダメってダメ出しされれば、

そりゃあ気分も落ち込むし余裕もなくなってくると思いますし、

私は「人の幸せを喜べない」ってことよりも、「常に自分にダメだししてる」のほうがネガティブ思考じゃないかなーって思うんです。

そのネガティブ思考が、

 

①自分を責めて余裕がなくなる

②人の幸せを喜べなくなる

③もっと自分を責めて余裕がなくなる

④もっと人の幸せを喜べなくなる

 

っていう「良くないこと」を引き寄せています。

なのでまずは「自分へのダメだし」というネガティブを手放す練習をしてみてはいかがでしょうか。

それで「①自分を責めて余裕がなくなる」を崩せますし、

 

①自分を褒めて余裕がちょっとできた

②ちょっと人の幸せを喜べるようになった

③そんな自分に嬉しくなってもっと自分を褒めてみた

④ますます人の幸せを喜べるようになってきた

 

と、引き寄せるものが変わってきます。

 

 

喜ぶ内容は、どんな小さなことでも構わない

 

たとえば、

「人の幸せを喜べるようになるにはどうすればいいかな?って考えて、より良くなるために質問してみた!

現状打破のために行動を起こした自分すげー!」

と、質問した(挑戦した)自分の強さを喜んであげるとか、どうでしょう?

ほかにどんなことでも構いませんが、小さなことのほうが良いかなって思います。

「いまからお皿洗うぞ、私がんばれー」

と自分を応援して、やってみる。

ちゃんとやったら、

「ほんとにできたー。ちゃんと決めたことをやったぞ、すげー!」

と自分で喜んでみる。

 

 

「お皿洗いなんかで自分を褒めて喜ぶなんてバカみたい…」

って思うかもしれませんが、余裕っていきなりドッカーーン!!と大きなものが生まれることはなくて、

小さな小さなことの積み重ねが大きくなるものだと思います。

いきなり100万円手に入れよう!!とすると、100万なんてどうすればいいのかわからないし途方に暮れちゃうけど、

まぁ、1万ずつ貯めてくか~と考えたほうが楽だし早く貯まりますよね。

余裕もそれと同じで、いきなりすごく余裕のある人間になりたいと考えるのは、

ドカンと大金手に入れようとしているようなもの、と思って、

ま、小さなことをコツコツやっていこう、と考えるほうが結果的に楽で早いと思います。

 

 

小さなことなんかに意味はない、なんて思わず、小さなことしかしなくていいんだ~!と考えてみてください。

ひとつひとつ、自分のしようとしていることを応援し、自分のしたことを喜んであげてください。

そうして、自分が何をしても応援してくれて喜んでくれる人(自分自身)がすぐそばにいれば、人はだんだん心に余裕が生まれてきます。

自然と人のことも応援できる自分、人の幸せを喜べる自分に変わってきますから、

今はもっともっともっともっと、自分のことを考えてみてくださいね。

参考になれば嬉しいです(*´ω`*)

 

 

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管理人:岡野 真

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