「過程は潜在意識にお任せしましょう」とよく言われるが…
今回は「過程」に関してのお話です。
潜在意識の話ではよく、
「どのようにして叶うのか気にするな」
「『まずこれを叶えてから、その次にこれ』というふうに順番をつけるな」
と言われますよね。
この「過程にこだわらないほうがいい」ということに関しては、私もこのサイトで何度か書いたことがあります。
とはいえ多くの方にとって、過程にこだわらずにいるというのはなかなか難しいことのようで、よく、
「本当の本当に過程のことは考えなくていいんですか?」
「どうしても、まずAを叶えてからBに移ったほうがいいように思えてならないんですが…」
というご質問をいただきます。
このように過程が気になっちゃうよ…という方へ向けて、今回は私の体験談をお話してみようと思います。
潜在意識に任せたら、真逆の過程でうまくいった
今でこそ「過程を気にするな」とか書いている私ですが、潜在意識について知ったばかりの頃は、私もとても過程のことを気にしていました。
私はもともと、
「母のせいで私は自信のない人間になってしまった、何もかもが母親のせいだ」
という思いがとても強く、そのため、
①潜在意識の力を使って、まずは母との確執を解消する
②そうしたら、別のこともうまくいくはずだ
という順序(過程)を頭に思い描いていました。
「自分の人生がうまくいかないのは、間違いなく母との関係が悪いせい。
ならば、根本の原因である母との確執を解消しないかぎり、別のことがうまくいくことなど絶対にありえない。
必ず、
『①母とうまくいく→②そしたら母以外のこともうまくいく』
のはずだ、これ以外の過程などありはしない!」
と、固く固く、かった~~~~~く信じていました。
どれだけ引き寄せの本に、
「潜在意識がうまくやってくれるから、過程はお任せしましょう」
と書かれているのを読んでも、
「そうそう、過程はおまかせだよね~、よくわかる!
ところで、潜在意識はいつ①母との確執の解消をやってくれるんだろ?」
みたいに、読んだ端から過程を気にしていました。
いや全然わかってないじゃんっていう…(;^ω^)
そうしてとにかく①母との確執をなんとかしよう!と引き寄せに取り組んでいたのですが、ことごとくうまくいかないんですね。
「潜在意識は万能じゃなかったのかよ!!」
と叫びたくなることも何度も何度もありました、それでも諦めずに取り組んでいたのですが、もうどうあがいてもうまくいきませんでした。
さすがにほとほと疲れ果てた私は、
「もういいや、過程なんて…。
私、幸せになれるなら順番なんてどうでもいい…」
というふうに、過程にこだわるのをやめました。
(いや、「過程にこだわるのをやめた」というよりは、もはや「過程にこだわる気力さえ湧かなくなって諦めた」という感じでしたが)
「過程はどうでもいい」と思ったとたん…
そして、
「幸せになれるならなんでもいい、私は幸せになりたい。
…そうだ、幸せになるんだ…。なろう…」
と思うようになったとたん、思いもしないような箇所から物事がうまくいきはじめました。
まさにガタガターっと音を立てるような勢いで「母以外のこと」が望む形に変わっていき、生きるのが楽しくなり…。
そうして日々を過ごしているうちに、私はフッと思いました。
「ところで、なんで私ってそんなに母親のことにこだわってたんだろ?」
と。
結局、母との確執が解消されたのは最後の最後。
私がこだわりにこだわっていた過程(①母→②母以外)とは、完全に真逆でした。
「こんなことってあるんだな~。
本当に過程って、潜在意識にお任せしたほうが良かったんだなー」
としみじみ思った体験です。
潜在意識下では、過程にこだわっていたかった
その当時はわかっていなかったのですが、いま思い返してみて思うことは、
「私が①母→②母以外という過程にこだわったのは、私の潜在意識下に、
『その過程にこだわっている間は、何にも挑戦せずにすむ』
という思いがあったからなのだろう」
ということです。
私は潜在意識下では、
①人生をうまくいかせたいよ、幸せになりたいよ。
↓
②でも、人生をうまくいかせるために自分で行動するのなんて怖いよ、失敗したくないよ…。
そんな怖い思いをするくらいなら、今のままでいい…。
…でもでも、今のままでいいってハッキリ認めるのも嫌だよ。
だってそれって、自分が行動できない弱虫ですってハッキリ認めることになるじゃん。
そんなこと認めるのも怖いし嫌だよ…。
↓
③じゃあなにかしらの方法で、
「私は弱虫なんかじゃなくて、本当に人生をうまくいかせようとしている。
だけど、どうしてもやむにやまれぬ事情のせいで行動したくてもできない」
ってことにできないかな?
↓
④あ、そうだ!
「根本の原因は母との確執だ、だから①母との確執を解消できれば②人生はうまくいくはずだ」
と思うことにしよう、この過程にこだわろう。
↓
⑤「絶対にこの過程のはずだ!」
とこだわったその上で、①母との確執を解消しなければいいんだ!
解消しない限り、
「私は弱虫なんかじゃなくて、本当に②人生をうまくいかせようとしている。
だけど、どうしてもやむにやまれぬ事情のせいで(①母との確執が解消されないせいで)行動したくてもできない」
という言い訳が立つ。
これで行動せずにすむ、自分を弱いと認めなくてすむぞ!
…と思っていました。
顕在意識上では、何が何でも最優先で①母との確執を解消したいと願っています。
しかし潜在意識下では、①母と確執が解消されてしまっては困ると思っています。
本当は解消したくないので、どれほどまでにあがいても解消されなかったんですね。
このように、顕在意識と潜在意識で考えていることが真逆のこともあります。
潜在意識下の、本当の本当の願いとは
途中で「もう過程なんてどうでもいい」と諦めたことで、潜在意識の力が発揮されはじめました。
私の本当の本当の願いは、
「①人生をうまくいかせたいよ、幸せになりたいよ」
でした。
そしてそのために必要なことは、母との確執の解消ではなく他の部分を先にうまくいかせることだったので、他の部分からうまくいきました。
私はさんざん、
「他の部分をうまくいかせるために行動するのは怖い」
と怯えていたのですが、潜在意識の話でよく言われるとおり、
「なぜだか知らないけどうまくいく」
という感じで、
「うまくいかせるために、自分でこれこれこのような行動をした!」
というような自覚は特にありません。
あれだけ怖がっていたのに、実際には怖いことなんて何もなかったな、と思います。
あなたも潜在意識下では「過程にこだわりたい」のかも?
…という、長い自分語りを聞いていただいてありがとうございます(*^人^*)
で、私がいま「過程にこだわってしまう」という方に何を言いたいのかというと、
「本当は過程に『こだわってしまう』のではなく、過程に『こだわりたい』のではないですか?」
ということです。
誰しもが絶対に私と同じだとは限りませんが、絶対に私と同じではない、とも限りません。
これを見ているあなたに、
「まずAをして、そのあとにB」
という過程へのこだわりがある場合、実は潜在意識下では「まずAを叶えたい」わけではなく、
「Bに取り組みたくないので、Aという障害物を設置してBに取り組まなくてもすむようにしている」
だけかもしれません。
「そうなのかな?私って、Bが怖いのかな?」
「本当は、Aを叶えたくない、Aが叶っちゃうと困るのかな?」
と、ちょっと考えてみてください。
そう自分に問いかけているうちにふと、
「そうだ、〇〇という理由でBが怖いんだ」
と気づくかもしれません。
そのように、潜在意識下にあったものに顕在意識上でも気づけると、気づいたところから過程へのこだわりは消えていきます。
気づくだけでいいです。
あるいは、
「過程なんぞどうでもいい。幸せになれればいい、私は幸せになるんだ」
というふうに「幸せ」にフォーカスしてみてもいいと思います。
そうすれば、幸せになるために必要のないこだわりは自然と消えていきます。
①顕在意識上で「こだわっている理由」に気づくことで、過程へのこだわりを解消
②顕在意識上で「幸せ」にフォーカスすることで、過程へのこだわりを解消
どちらでも構いませんので、やってみてくださいね(*´ω`*)
潜在意識下では、過程に「こだわりたい」と思っている可能性もあります。
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